僕が子供の頃、ユーミンは無敵の女王だった。
毎年のように新作アルバムを発表し、そのどれもがミリオンセラーを達成していた。
もう、1980年代の話だ。
そして、デビューから50年経った今も、ユーミンはスーパースターとして輝き続けている。
先日発表された、50周年記念のベストアルバムは、とてつもない快挙を成し遂げた。
このアルバムは、10/11発表のオリコン週間ランキングで19.1万枚を売り上げ(今年度ソロアーティスト最高初週売上!)初登場1位を獲得。
それにより、さまざまな記録を達成した。
- 通算25枚目のアルバム1位獲得
- ソロアーティストによる「週間アルバムランキング通算1位獲得作品数」歴代1位*1
- 1970年代~2020年代の6年代連続「アルバム」1位獲得
- 史上5組目となる「昭和・平成・令和」の3時代での「アルバム」1位獲得
- 「アルバム1位獲得最年長アーティスト」記録において、女性アーティスト歴代1位
いやはや凄い。本当に凄い。凄すぎる。
特に、1970年代~2020年代の6年代連続「アルバム」1位獲得は、今後破られることがない、不世出の記録になるのではないか。
単なる月日を重ねただけの50周年じゃない。輝き続けた50周年を証明する、凄まじい快挙だと思う。
何とも派手なアルバムジャケットも、天性の大スター、ユーミンにはぴったり合っている。
いやぁ、もう、流石というしかない。
僕は、ユーミンにとって永遠のライバルと言える中島みゆきさんの大ファンで、みゆきさんを心から愛しているが、ユーミンも普通に好きだった。
1980年代の大ヒットアルバム群「ダイアモンドダストが消えぬまに」「Delight Slight Light KISS」「LOVE WARS」「天国のドア」あたりの頃は、アルバム発売日に即購入、痺れながら聞いていたことを思い出す。
その後、一時的にアルバムを買わなくなってしまった時代もあるのだけれど、最近は、また、ユーミンの曲を聴きまくっている。
以前のエントリーでも書いたけれど、ユーミンは、楽曲のサブスク配信に積極的で、これまで発売されたオリジナルアルバム、ベストアルバムが、全て配信されているからだ。
今回の50周年ベストアルバムも、しっかり配信されているのが素晴らしい。
僕は、Amazon Music Unlimitedに加入しているため、まさに、《ユーミン聴き放題》状態。
今更ながらではあるが、ユーミンの凄さ、素晴らしさを再認識しているところだ。
そんなユーミンの凄さを実感するのに、素晴らしい研究本がある。
これは、ユーミンのデビュー30周年を記念して発売されたオフィシャルデータブック。
2002年までに発売されたユーミンのアルバム、シングル総解説に加え、ビデオやライブパフォーマンスの状況までを、緻密に記録、研究した本だ。
僕は、最近読み直してみて、その内容の濃密さ、緻密さに、あらためて感服した。
ユーミンファンならば絶対に持っておいて損のない本と言える。
…が、残念ながら今は絶版になってしまっており、古本市場も高騰してしまっているのが惜しい。
僕は思う。
デビュー50周年を機に、増補改訂版が発売されないかなぁ…。と。
この本は本当に素晴らしいのだけれど、発売以降、もう20年も経過しており、それ以降もずっとユーミンの新作は発表され続けているからだ。
だから、その情報も含めた増補改訂版が発売されれば、まさに、ユーミンの無敵のバイブルとなるのではなかろうか。
みゆきさんのオフィシャルデータブックは、2020年に、そのサイズも変更された増補改訂版が出ているので、同じような形で、ユーミン版も出てくれると本当に嬉しいのだけれど…。
今週のお題「最近おもしろかった本」
*1:自己記録を更新