毎年1月2日は、箱根駅伝の日。
僕は、往路を走る選手たちを、沿道で応援するのが常だった。
しかし、コロナ禍に伴い、主催者から沿道応援の自粛が要請され、やむなくテレビ鑑賞。
1年前の年末年始は、緊急事態宣言こそ発令されていなかったが、東京では、毎日1,000人程度の感染者数が出ていた。
だから、密を避けるために、「沿道応援自粛」は当然の措置だろうと思えた。
しかし今年は、去年よりも断然落ち着いた状況にある。
だから、沿道応援も容認される可能性があるか?と思っていたが…。
結局、今年も自粛要請だった。
オミクロン株の登場と感染者の増加傾向で、あらためて、注意しなければいけない時期というのはわかる。
ただ、現状、各種イベント会場などにおいては、大幅に規制が緩和されている。
電車による帰省ラッシュも普通に存在し、繁華街や百貨店などは人混みでごった返している。
それらが容認されているのに、なぜ、箱根駅伝の沿道応援を自粛しなければいけないのかなぁ…。
もちろん、その理由はわかっている。
主催者側が徹底した感染症対策をとれるイベントと異なり、屋外でのランニングイベントにおける沿道応援は、ある意味「無法地帯」と言えるからだ。
例えば、マスク無しで大声で応援する人がいても、誰も止めることができない。
今の時勢、そういった人はいないと信じたいが、ゼロとは言い切れないだろう。
そう考えると、自粛要請は仕方がないのだろうと思う。
だから、僕はグッと我慢をするつもりだ。
ただ…。
この要請により、沿道での応援はなくなるのだろうか?
昨日のニューイヤー駅伝では、箱根駅伝同様、応援自粛が要請されていた。
しかし、テレビで見ていたら、沿道には沢山の応援者が出ていた。
だから、箱根駅伝でも、そういった映像が流れる可能性が高い。
そして、今後もしも感染者が拡大したら、《箱根駅伝の応援客たちのせいで…》声が上がってくるに違いない。
現状、東京都内では、箱根駅伝の沿道よりも、密な状況がいくらでも発生しているにも関わらず、だ。
なんだか僕は、それが悲しい。
いよいよ、もうすぐ、レースが始まる。
沿道に人は溢れていないだろうか。応援者のマナーを信じたい。