先週末。日曜日に鑑賞。
心が震え、手に汗握り、涙にむせんだ、感動と興奮の2時間11分。
エンドロールが流れている間、僕は、もう終わってしまうのが寂しくて、「これは絶対にもう1度見に行かなければ!」と決意した。
いやぁ、もう、ホントに、文句のつけようがない、空前の大傑作だ。
この映画は、第1作の「トップガン」から36年経って、ようやく公開された続編。
僕は、恥ずかしながらその第1作を見ておらず、「トップガン マーヴェリック」鑑賞前日に、Amazon Prime Videoで慌てて予習した。
僕は、公開から36年遅れで鑑賞したのだけれど、今初めて見ても尚、胸が熱くなる映画だった。
第1作が上映された時、主演のトム・クルーズはまだ24歳。
若さに溢れた、震えるほど格好いい青年が、全力で《マーヴェリック》を演じていた。
僕は、「いやぁ、これは大ヒットするわけだよなぁ。」と思いながら鑑賞を終えた。
その大人気ぶりを考えば、すぐにでも続編ができてもおかしくなかった(実際、続編が待望されていた。)のだけれど、長年それは実現しなかった。
その理由は、他ならぬトム・クルーズのこだわりによるものだったと言われている。
安易な続編を作って、「トップガン」のイメージを壊したくない、ということだったのだろう。
そんなトム・クルーズのこだわりは、今回、最高の形で昇華した。
第1作から36年目にしてようやく公開された続編は、まさに、それだけの年月をもって熟成されたからこそ素晴らしい、超絶の大傑作になっていたからだ。
この作品は、2年前に完成しており、当初の公開予定日は、2020年6月24日だったようだ。
それが、突如世界中に蔓延したコロナウィルスの影響により、同年の12月23日に延期となった。
しかし12月になっても、ウィルスの猛威は収まらず1年延期…その上、また半年延期。
当初の公開予定日から、約2年を経て、ようやく今回実現したものになる。
ウィルスの影響で劇場公開できなくなった映画の中には、配信形式に変わってしまったものも多いが、この「トップガン マーヴェリック」は、その形式をとらなかった。
僕は、この映画に賭ける関係者の思いを勝手に想像してみた。
第1作の公開から34年もかけて熟成し、劇場の大スクリーンで堪能すべく作成された映画なのに、配信なんかで済ませるわけにはいかない。
何しろ、34年も寝かせていたのだから、それに2年が加わったところで、全く問題ない。
熟成期間が2年延びたと考えればいいだけ。
そんなことを思っていたのではないか。
だから、今年の公開は、本当に満を持してのものだろう。
超絶ヒットになるのも当然だ。
この映画は、本当に、劇場の大スクリーンで見てこそ、絶対に意味がある。
ストーリーについては、今更僕が拙い言葉で語っても意味がない。
「トップガン」を見たことがある人は、絶対にこの映画を見るべきだ。
第1作のオマージュになっているだけでなく、それを軽く超えている。
《続編》として完璧と言える作品。
いや。むしろ…。
「トップガン マーヴェリック」という完璧な映画の伏線として、36年前に「トップガン」が公開されたのではないか。
そんなことまで思ってしまうほど、とにかく申し分ない、空前の大傑作。
映画ファンであれば、三食抜いても見るべきだと思う。
パンフレットももちろん購入。
これらの写真を見ているだけで、僕はまた感動が甦ってきた。
あぁ、これは本当に素晴らしい、最高すぎる映画。
僕も、絶対にもう1度(で済むだろうか…)見に行くつもりだ。