昨日の東京は、午前中から35℃を超える猛暑となった。
僕は、朝10時過ぎに買い物に出たところ、頭がクラクラして、正直、命の危険を感じたほどだ。
しかし、たとえそんな日であっても、昨日は走る必要があった。
道マラ1週前の貴重な週末。
僕が尊敬する岩本能史先生の練習帳によれば、レース1週前の土曜日は、「タイムトライアル10km」というメニューが組まれていたからだ。
僕も、一応ランナーの端くれなので(ホントか?)メニューには従わなければならない。
ということで、僕は、先生の教え通り、10kmの練習ランを実施。それも、「快適に」敢行したのである。
暑さのせいで、頭がおかしくなったんじゃないか?と思われるかもしれないので、一応、説明(^^;
たとえ炎天下の1日であったとしても、快適に10kmを走る方法は、それなりにある。
空調の効いた屋内のトレッドミルを利用する…というのが、おそらく一番手軽だけれど、屋外でも、木陰の多い公園ランであれば、《ぎりぎり》耐えられるかもしれない。
しかし、実はもっといい方法がある。
気温が上がって猛暑となる最大の原因は、もちろん、太陽の日差し。
そんな暴虐な太陽が出現する「前」に走り終えてしまえばいいのである。
ということで…。
頭がクラクラするような気温になる6時間前。まだ真っ暗な午前4時。
僕は、ここに佇んでいた。
僕の大事な「ガチ」練習コース。城北中央公園の陸上競技場だ。
ここは、1周が400mなので、25周走れば、ちょうど10kmに到達する。
朝になると、散歩やラジオ体操の人たちなどで賑わう場所なのだけれど、この時間は、流石に誰もいなかった。
天空には、満月から2日目の月である、通称「立待月」が煌々と輝いていた。
僕は、そんな月を眺めながら、やおら走り出す。
この時間は、全く暑さを感じず、吹いている風も心地よかった。
ぐるぐると周回を重ねるうちに、どんどん、空は青く、そして白く変わっていく。
そして、25周後…。
10kmラン終了時には、すっかり明るくなっていた。
僕が走り終えたのは、午前4時50分過ぎ。
昨日東京の日の出時刻は午前5時2分だったので、そのぎりぎり前に、10kmランが完了した。
沈みゆく月の反対側では、空が赤く染まっていた。
ほどなく、強烈なパワーを持った太陽が顔を出し、猛暑の1日が始まる。
あぁ、その前に走り終えられて、本当に良かったなぁ。僕は、心からそう思った。
Garminがとってくれた、僕の10kmラン記録。
「タイムトライアル」と言うには遅すぎるんじゃないか?と言われそうだけれど、今の僕にはこれが精一杯。
とりあえず、気持ちよく10km走れたことで良しとしたい。
気温は28℃ということなので、思ったよりも涼しくはなかったけれど、昼間の猛暑に比べれば、それでも十分快適。
何より、猛烈な日差しを受けない分、かなり楽だった。
北海道マラソンは、酷暑の中を走るレースなので、暑さに耐える練習を行う必要もある。
ただ、それについては、平日それなりに暑い中を走っているので、多分、大丈夫だと思う。
とにもかくにも、この週末は、10kmをしっかり走れた、ということが非常に重要。
この経験を踏まえて、道マラでは、完走を目指して頑張りたい。