東京メトロ東西線、葛西駅。
駅のすぐ近くには、餃界で有名な名店「独一処餃子」がある。
そう言えば、遙か15年ぐらい前に、ここで、モバイラー仲間とイベントをしたんだよなぁ。
…などということを僕は思い出した。
久しぶりに、この店の餃子も食べたくなったが、この日の僕には、別の目的地があった。
それは、駅から5分ぐらい歩いた、この店。
「中国料理 鮮菜」だった。
SNSで、この店の餃子がバラエティに富んでいて美味しい、という情報を得たからだ。
店の外観は、ちょっと小洒落た感じの町中華と言った趣だった。
入店。
店の中は、テーブル中心のゆったりした造り。
感染症対策はとられていなかったが、僕がこの店にいる間、他に食べている客は誰もいなかったので、そういった意味では安心だった。
テイクアウトの客は、何人も訪れていたから、決して寂れているというわけではなく、地元の人たちには、それなりに人気がある店なのだとは思う。
食事のメニューは、結構豊富。
大陸系の本格中華料理的なものが多く、いわゆる町中華とは一線を画している感じだった。
料理名の前には、「金」「銀」「銅」などの印がついたものがあり、それが、どうやらこの店のオススメ料理のようだ。
炒飯や麺類も、凝ったものが並んでいて、楽しい。
こういったメニューに心惹かれつつも、僕は、目的のものを探して、ページをめくる。
すると…。
餃子を発見!
その種類も、実にバラエティに富んだものだった。僕は思わずワクワクする。
餃子名の前には、「金」「銀」のオンパレード。餃子がこの店の自慢料理であることの証明だ。
それぞれの餃子は、1個単位の価格が書かれており、組み合わせ自由で3個から作れるという。何という自由度の高さ。
僕は色々目移りしたが、まずは、8種類の餃子が1個ずつ食べられる「餃子盛り合わせスペシャル」を注文してみることにした。
その中で、気に入った物を追加注文すればいいと思ったからだ。
料理名で気になったのは、《鮮一入り》《鮮次入り》《鮮吉入り》という表記。
いったいこれは何なのだろう…?と思い、注文を取りに来た店主に聞いてみると、それについての説明書を持ってきてくれた。
それは、野菜やフルーツをミキサーでブレンドし、特製スープで溶いた、この店独自の食材ということだった。
この店では、塩味以外のメニューに、これをオプションで加えることができるようだ。
《鮮菜》という店名通り、この店は、新鮮な野菜やフルーツにこだわる店なのだろう。
そんな自慢の食材が入った餃子ということなので、これは期待できる気がした。
餃子が焼き上がるまでの繋ぎとして…。
ザーサイを注文。
これが、パンチの効いた塩味で、なかなか美味しかった。その量は多くなかったが、100円という価格を考えれば妥当。
僕は、気に入っておかわりをしてしまったほどだ。
本当は、これと633(瓶ビール)で楽しみたかったのだけれど、残念ながらこの店は、生ビールしかないということなので、グッと我慢。
生ビールだと、餃子が焼き上がるまでに気が抜けてしまうし、飲みきってしまいそうだからだ。
まずはザーサイで1杯飲んで、餃子が出てきたら追加すればいいじゃないか、とも思ったが、そうすると、餃子の前にお腹が膨れてしまう可能性がある。
この日僕は、餃子に集中したい気分だったから、そこはグッとこらえることにした。
結果的に、その作戦(?)は成功だったと思う。
店主は予約が入っていたテイクアウト料理作りに忙しいようで、僕が注文した餃子が出てくるまでには、かなり時間がかかったからだ。
僕は、塩っぱいザーサイの投入で、ビールを待ち侘びている喉を何とかなだめつつ、店内を観察。
店主に許可をもらって、写真も撮らせてもらうことにした。
ズラリと揃った「美味しんぼ」。
舞の海や石川遼選手のサインがあった。
本日のおすすめ。メニューには掲載されていない特別料理のようだ。ラムは大好きなので、追加注文決定。
二種焼餃子の具材は、山芋と納豆海鮮。
餃子の具としては異色だから、食べてみる価値はありそうだが、どちらも、僕の天敵と言えるネバネバ系食材というのがネック。
これは見送りかなぁ…などと考えていると、店主が、僕の注文した餃子を持ってやってきた。