餃子ランナーたち*1の主食は、もちろん餃子だ。
そして僕は、「餃子ランナー」であると同時に、「夜明けランナー」でもある。
基本的に、僕が走るのは朝4時台から。夏は「夜明けラン」だし、冬場だと「夜明け前ラン」になる。
僕は、そんな「餃子&夜明けランナー」として、ひとつ大きな悩みも抱えている。
週末ロングランの道中、そして、ラン後。僕の身体は、主食の餃子を求めてやまなくなる。
しかし、夜明け前から早朝にかけては、餃子好きにとって、不毛の時間帯になってしまうからだ。
「夜通し営業」「朝まで飲める」などを売り物にしている店というのは数多く、その中には、中華料理店もある。
しかし、こういった店は、大抵、朝4時ぐらいにラストオーダーとなり、始発が動き出す5時ぐらいには閉店となってしまう。
僕は、これで何度涙を呑んだことか数知れない。
24h営業の牛丼屋、喫茶店、ファーストフード店などはいくらでも見つかるというのに、何だかとても理不尽だ。
ファミレスなどに入れば、食べることが可能かもしれないが、個人的には「ちょっと違う」感がある。
ということで、夜明けの時間、楽しいはずのアフターランは、餃子探しに苦しむことが多いのだ。
しかし…。
ここ数年、試行錯誤を繰り返しながら走ってきた結果、さまざまな「朝営業の」餃子店を開拓。
先週の、舎人公園ラン~中華料理タカノ(竹ノ塚)を含め、それなりに数がまとまってきたため、今日は、それをまとめてみようと思った。
果たして需要があるのかどうはかは不明だけれど、自分用の覚書としても便利だと思うからだ。
と。
例によってぐだぐだと前書きが長くなってまったので、以下は淡々と、地区ごとにご紹介させていただく。
- 新宿:中国茶房8/駆け込み餃子/明洞のり巻
- 大久保:ひまわり
- 青山:中国茶房8
- 鶯谷:東瀛(とうえい)
- 鮫洲:道楽
- 築地市場:ふぢの
- 吉祥寺:谷記
- 谷保:南京亭
- 竹ノ塚:中華タカノ
- (番外)香港の飲茶店
新宿:中国茶房8/駆け込み餃子/明洞のり巻
「眠らない町」新宿には、朝から餃子が食べられる店が多々ある。
だから僕は、この街を重要な餃子補給ポイントとしており、これまでのロングランでは、何度もお世話になっている。
まずは、何と言っても…。
ここ。中国茶房8。
24時間営業で、しかも、安くて美味しい水餃子が食べられる店だ。
その種類も豊富なので、飽きない。僕は、何度この店のお世話になったろう。
店員さんたちは、基本的に、客に対して無関心(?)なので、ひとりで入っても気楽に食べられるのも魅力。
ただ、いつも「新宿=中国茶房8」では芸が無いので、2年前の発作的餃子ラン(池袋~西八王子55km)では、この店を補給ポイントにした。
新宿駆け込み餃子。
まさに僕は、早朝からここに駆け込んで餃子を食べたのだ。
歌舞伎町のど真ん中で、24時間365日営業。
店内は、前夜から飲み続けているらしい若者たちで賑わっていたことを思い出す。
この店を皮切りに、途中の餃子エイドに救われて、僕は、西八王子まで辿り着くことができたのだ。
僕にとって、3軒目の新宿朝餃子店は、つい数週間前に開拓した。
新宿、職安通りにある「明洞のり巻」
ここは、中華料理店ではなく、韓国料理店となるが、ニラたっぷりの、実に美味しい水餃子が食べられるのだ。
あぁ、美味しかったなぁ。
メニューには、韓国料理店らしい「キムチ餃子」や「餅餃子スープ」などというものもあり、それも気になるので、近々に再訪しようと思っている。
大久保:ひまわり
続いて、大久保。
新宿に含めてもいいぐらいの場所なのだけれど、便宜上、分けさせていただく。
ここでは、先日、戸山公園ランをしていたついでに、偶然、こんな店を発見した。
定食屋、ひまわり。
朝6時からの営業なので、夜明けランの途中には使えないが、「アフターラン」であれば、十分な時間帯。
まさしく僕は、戸山公園ランの後に立ち寄り、大いに癒やされた。
青山:中国茶房8
セレブな街、青山にも、僕らの「中国茶房8」は存在していた。
その外観は、青山っぽく小洒落た感じになっているけれど、ひとたび中に入れば、やっぱりそこは、「中国茶房」ワールドだった。
ここも、もちろん24時間営業。
僕は例によってひとり餃子であったが、「完全放置」してくれるので、実に気楽に、水餃子や焼餃子を堪能することができた。
やっぱり、この店は本当に素晴らしい。
鶯谷:東瀛(とうえい)
朝から営業…の店と言えば、この店も捨てがたい。
鶯谷のラブホテル街のど真ん中に、ひっそりと存在している。
ラブホテル帰りの人たち需要を見込んで(?)朝7時から営業。
僕は、あいにくラブホテル帰りではなく、朝ランの補給食をとるために立ち寄った。
この時僕は、シンプルな焼餃子を食べたのだけれど、この店の売りは、「ぷりぷり海老餃子」だったことが判明。
それを食べに行くという宿題を忘れていたので、今度、上野公園ランのついでにでも寄ってみようと思う。
鮫洲:道楽
昨年のG.W(Gyoza Week)には、夜明け前出発で、都内~江ノ島71kmランを敢行。
その時は、あまり下調べをせずに走り始めたため、道中の餃子ロスに泣いたのだけれど、そんな僕を、この店が救ってくれた。
とんこつラーメン専門店の「道楽」だ。
ラーメンを売りにした24h店というのは、たまに見かけるのだけれど、そういった店の餃子は、大抵、貧弱なタイプの味気ない野菜餃子で、ガッカリすることが多い。
しかし、この時の僕は、餃子不足に泣いており、贅沢を言えるような状況ではなかった。
とりあえず餃子を補給できればいいか…と思いながら、入店したところ…。
僕は大いに満足した。
期待値のハードルを下げていたことも大きいが、なかなかどうして悪くない餃子だった。
もっちり、カリカリの皮。ジューシーな肉の旨味も感じられる、大ぶりの餃子で、僕は、大いに元気づけられたことを思い出す。
築地市場:ふぢの
今年の春。
僕は、夜明け前からの皇居ラン帰りに、築地市場へ赴いた。
ここにも、「朝から餃子が食べられる」店があることを知ったからだ。
僕が築地に辿り着いたのは、朝6時ぐらいだったが、流石は、市場だけあって、早朝から大いに賑わっており、人気の寿司屋などは大行列になっていた。
そして。
この店、「ふぢの」に到着。
とても寒い日だったため、僕は、身体がぶるぶる震えている状態で入店。凍えながらビールを飲んだ記憶がある。
そんな僕の身体を…。
この店の点心コンビが救ってくれた。
餃子のみならず、シュウマイも美味しく、僕は、大いに心が温まった。
築地市場の移転に伴い、この店も、秋からは豊洲に移転してしまうと思うのだけれど、その際は、あらためて訪れてみることにしたい。
吉祥寺:谷記
前述、発作的餃子ラン(池袋~西八王子55km)の2軒目エイドとして利用。
キャッチコピーで「24時間眠らない」と謳うほどの店なので、早朝だってもちろん営業。
ニラたっぷりの水餃子に、元気をもらった記憶がある。
ただ、このエントリーを書く前に調べた情報によると、どうやら、この店は閉店してしまったようだ。
「24時間眠らない」店の筈だったのに、あっけなく永眠してしまったのは、とても残念。
ただ、同じ場所に、24h営業の別店舗(「福龍」と言う店らしい)が、居抜きで入っているようなので、今度取材ランに訪れなければなぁと思っている。
谷保:南京亭
発作的餃子ラン、3軒目のエイドとして利用。
国道20号線(日野バイパス)沿いにあり、主に、そこを走るドライバーをターゲットにしたと思われる24h営業店だ。
しかし、僕はドライバーではなく、餃子ランナーとして利用。
この日は、池袋から40km以上走った頃に辿り着いたので、とても疲れていた。
ここで餃子を補給できたことで、何とか西八王子まで走りきることができて、ホッとしたことを思い出す。
そして。
竹ノ塚:中華タカノ
先週は、荒川河川敷~舎人公園ランを終えた後、この店へ。
いかにも《町中華》という佇まいで、貫禄の24時間営業。素晴らしい。餃子も、とても美味しかった。
と。
以上11軒が、これまで僕の訪れてきた「朝餃子可能店」だ。
まとめと呼ぶには、ちょっと貧弱な内容だと思うので、今後、さらなる調査と新規開拓を進めていくことで、改訂版を作っていきたい。
(番外)香港の飲茶店
東京で、朝から美味しい餃子を食べられる店を探すのは、なかなか難しいのだけれど、流石、香港は、違った。
香港だから、中華が食べられるのは当たり前だけれど、どの店も、朝が早い!
夜明けから走るランナーにとっては、天国のような街で、僕は大いに早朝餃子を堪能した。
あぁ、また香港に行きたいなぁ…。
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*1:これまで、僕以外に餃子ランナーと名乗っている人に会ったことはないのだけれど、ひとりじゃ寂しいので、複数形にしてみたw