今朝。
僕は、暑さでヘトヘトになりながら、近所のランニングロードを走っていた。
外は、朝から猛烈な日差しで、いよいよ夏本番という気がした。
僕は、そんな天気の中で、つらつらと思った。
富士山の麓も暑いのだろうか?
登れば気温が低くなるだろうし、このぐらいの方が走りやすいだろうか?
そう。
今日は、富士登山競走の日なのだ。
僕は、これまで1mmも富士山に登ったことがないのだけれど、ラン仲間が沢山出走しているから、大いに気になる大会だった。
念願の山頂を目指して、研鑽を重ねてきた友人たち。天気も良さそうだし、今年は、その夢が叶うと信じていた。
スタート時刻は午前7時。
僕は、朝ランから帰宅するや、出走直前になっていたラン仲間の状況を確かめるべく、facebookを開いた。
午前中には、山頂からの吉報が届く筈だと思いながら、つらつらと眺めていると、「今年も五合目打ち切り…」というつぶやきが目に飛び込んで来た。
えっ、まさか?と思いながら確認してみると…。
事実だった。
東京地方は、こんなにカンカン照りなのに、富士山地区は、もう、既に雨が降っているらしい。なんてことだ。
週末は台風接近の予報が出ていたけれど、今日の午前中ならば大丈夫だと思っていたのに。無念すぎる。
現地からの情報によれば、雨は、まだ小降り。
だからおそらく、ロードレースならば、何の問題もなく実施されていた筈。
しかし、富士登山は平地と違う。
麓と五合目では当然天気が異なるだろうし、いざ、山に入ったあと豪雨に見舞われたら、生死に関わる可能性だってあるだろう。
だから、今後の雨予測も含めて、総合的な判断が必要になる。
そういった点を踏まえて、主催者側が判断したことなのだから、仕方がないとは思う。
でも、僕は、この日、山頂を制覇するために頑張ってきた友人たちの姿を知っているから、無念でならなかった。