富士登山競走2019の翌週。
僕らは、五合目打ち切りの憂さ晴らしも兼ねて(…って、僕は全く登ってないけど(^^;)「フジサン・デリ」に集まった。
そこには、(僕を除く)歴戦の強者たちが集い、富士登山について、ランについて、大いに語り合った。
幹事である僕は、そんな皆が楽しめるよう、料理のセレクトで貢献させていただくことにした。
この店は、「フジサン・デリ」であるから、当然、富士山の麓となる、静岡料理が大きな売り。
ということで…。
静岡おでん。(牛スジでとった出汁に濃口醤油を加え、真っ黒なスープで煮込んだもの)
伊東のちんちん揚げ。(魚介と野菜を混ぜ合わせて揚げた伊東市名物。名前の由来は、油で揚げるときに『ちんちん』という音がするため。)
富士宮やきそば。(静岡B級グルメ料理の大将格。もっちもちで、超美味しかった。)
…など、いくつもの静岡料理を堪能したが、この店の魅力は、それだけではなかった。
この店は、静岡料理だけでなく、なんと、全国のご当地餃子も食べられるということが、大きな《売り》だったからだ。
店の外観を、遠巻きに見ていただくと、それがよくわかる。
静岡料理店と言うより、むしろ、餃子ショップ。
もちろん、だからこそ僕は、この店を選んだのだw
ということで、店の人と相談して、ご当地餃子を盛り込んだ飲み放題コースを作ってもらい、僕らはそれを大いに堪能した。
ふくしま餃子。
円盤型に並んでいないと、ちょっと違和感を感じるが、でもその味は、野菜たっぷりの、紛れもない福島餃子だった。
仙台あおば餃子。
東京でこれが食べられる店は結構珍しいと思う。2年前、仙台国際ハーフ参加時に食べた味を思い出す。
浜松餃子。餃子と一緒に、もやしが添えられているのも大きな特徴。
ご当地餃子であり、かつ、静岡料理でもあるため、ある意味、この店の看板料理とも言える。
とっても軽い野菜系餃子で、いくらでも食べられる気がした。
岐阜飛騨牛肉餃子。
こんなご当地餃子もあったのか。知らなかった。これまでの餃子は、全て野菜系だったが、これは、がっつり肉餃子。しかも飛騨牛。
いやぁ、流石は飛騨牛だけあって、非常にジューシーで美味しかった。
津ぎょうざ。
「直径15センチの皮で包んだ巨大な揚げ餃子」が、その定義。
僕もかつて、1度だけ食べたことがあるが、非常にインパクトのある餃子だった。
つまみとしてはボリュームが大きすぎるためか、半分に切って提供された。
中には、具がたっぷり詰まっていて、半分でも非常に食べ応えのある餃子だ。
何もつけなくても、非常に美味しかった。
そんなこんなで、僕らは、古民家風の貸切座敷空間で、3時間弱の夢心地に浸った。
僕は、幹事でありながら、料理の美味しさと話の楽しさに我を忘れ、さらには、記憶もなくなってしまったほど。
ゆっくりのんびりくつろげて、ご当地餃子も静岡料理も堪能できる、「フジサン・デリ」。実に素晴らしい。
機会があれば、是非ともまた訪れたいと思う。