以前から、クラシックレースに繋がらないレースだとは思っていた。ただ、現実はそんな生易しいものではなかった。成績をよくよく調べてみて、僕は驚くばかりだったのだ。
ここ5年、このレースの勝ち馬は全て桜花賞に出走しているのだけれど、その成績は散々なものである。ホワイトカーニバル11着、マルターズヒート11着、フェリシア18着、ダイワパッション16着、アポロティアラ16着。なんと5年連続して2桁着順という悲惨さ。
このレースは1200メートル戦だから、マイルでも距離が長かったというのであれば、まだ救いはある。しかし、そうではないのだ。この5頭の中で、桜花賞「後」に平地戦で*1勝利をあげた馬は1頭もいないのである。
ならば、出走馬は全てダメかというとそうではない。昨年の1番人気(10着)馬クーヴェルチュールは、桜花賞12着後のスプリント路線で活躍、重賞のキーンランドカップを勝っている。
これで僕は見切った。このレースは「将来性のない馬が勝つ」のだ。
ただ、これで予想が簡単かというとそうでもない。現時点で、どの馬に将来性があるのかないのかわかれば苦労しないからである。
本命はマイネレーツェル。
これまで5戦を消化し、(2,1,1,1)の成績。1400メートル戦だったファンタジーSこそ8着惨敗したものの、残り4戦のスプリント路線では3着以内を確保。馬体重は400kgほどしかない小さな馬なので、1戦1戦が勝負の筈だ。どう考えても桜花賞は惨敗しそうな馬だから、このレースでは逆に狙い目が立つ。そもそも、既に桜花賞の乗り馬が決まっている*2筈の池添騎乗というのが、いかにも、この1戦だけの徒花クサい。初の輸送と坂は気になるけれど、それを差し置いても、魅力のある馬だ。
対抗は、フラミニアンウェイ。新潟直線で見せた、力強い圧巻劇は、このレースの適性に繋がる気がする。さらに、内枠&後藤のアグレッシブ騎乗が魅力。後藤が、デビュー以来乗り続けていたマイネルシーガルが阪神カップに出走するというのに、この馬を「選んだ」とみるのは穿ちすぎ*3だろうか。
単穴はビーチアイドル。前走、ダートを使った理由が不明だけれど、この中に入れば力上位。陣営が迷走しはじめていることからも、桜花賞で不要なのは間違いなさそうで、現時点での狙い目は立つ。デムーロが力任せに追いまくれば、頭まであり得る。
スワンキーポーチは、前走の勝ち方が圧巻。この16頭の中では最も素質が高そうなのだけれど、だからこそ、このレースでは狙いを下げたい。本音を言えば切りたかったのだけれど、典だけに「最後方ポツン→直線強襲3着」というシーンもあり得るので、とりあえず押さえておく。
以下、メイビリーヴ、メジロアリス、ルルパンブルーあたりまで。
◎マイネレーツェル
○フラミニアンウェイ
▲ビーチアイドル
△スワンキーポーチ
△メイビリーヴ
△メジロアリス
△ルルパンブルー
阪神カップは、後藤が捨てた(?)マイネルシーガルで勝負。前走のマイルチャンピオンシップでも本命にして泣いたのだが、初の輸送競馬&古馬相手のG1で1秒以内にとどまっているのだから、内容は悪くない。4角でスーっと上がっていった時には、一瞬夢を見たほどだ。坂のある競馬場の方が向く筈だし、ダービージョッキーの四位を確保できて、鞍上問題もクリア。それでいてこの人気薄なら、ここは大きく狙ってみたい。
フェアリーS
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