ディープインパクト、無念の3着

地鳴りのような歓声が、悲鳴に変わった。後楽園ウインズ8F。真夜中に1000人以上ものファンを呑み込んだパブリックビューイング会場は、レース後、誰も口を開けない状態になった。もちろん、僕も。
まさか、ディープインパクトが後ろから来た馬に差されるなんてなぁ…。
レイルリンクに差し負けてしまっただけでなく、牝馬のプライドにまで強襲されてしまうとは。慣れない先行競馬を強いられた不利があったにしても、日本での競馬なら、ディープインパクトが差されることはあり得なかった筈だ。やはりそれだけ欧州の芝と日本の芝は違うということなのだろう。
あぁ、世界最強と言われた2頭、ハリケーンランにも、シロッコにも先着したのになぁ。それだけに悔しい。本当に悔しい。今日のレースで、ディープインパクトが世界最強クラスの1頭であることは証明できたと思うけれど、ここまできたら本当の勲章が欲しかった。無念だなぁ…。