武豊の日記が更新された。気分のいいときは、レース当日に更新されることが多いから、今回、時間がかかったのは、それだけ昨日の結果に落ち込んでいたということなのだろう。
ブルーなクリスマスでした
一夜明けても、まだモヤモヤした気持ちが晴れません。なにが原因なのかはわかりませんが、昨日のディープインパクトは普通のいい馬という感じでした。最後まで、いつものような空を飛ぶような走りをしてくれませんでした。ただ、それでも勝ち馬まで半馬身差です。こんなときこそ、ボクが力になってあの馬の戦跡にキズがつかないようにしてやれなかったのかと、それだけが悔いとして残ります。ジョッキーとしての力不足を感じた、ブルーなクリスマスでした。
今日の日記は、短いながらも僕の胸を打った。「こんなときこそ、ボクが力になってあの馬の戦跡にキズがつかないようにしてやれなかったのか」というくだりには、武豊の痛切な思いがひしひしと伝わってくる。年間最多勝、それも、自身の記録を塗り替える212勝を上げ、Ｇ１を6勝もしている、当代一の騎手武豊に「ジョッキーとしての力不足を感じた」と言わしめてしまう馬、ディープインパクトは、なんと幸せなのだろう。この信頼関係がある限り、来年はまた空飛ぶ走りを見せてくれるに違いないと、僕は思う。
