腰椎圧迫骨折に伴い、コルセットを装着し初めてから、1週間がたった。
コルセットは、僕の体型に合わせ、オーダーメイドで作成されたため、その金額は半端じゃなかった。
なんと、64,024円もかかったのだ。*1
もしかすると、僕の持っている「衣類」の中で、最も高いかもしれない。
1週間前。コルセットが完成し、それを受け取りに行った時のことを思い出す。
義肢装具士の方は、「取り付けるとき、上下を間違えないようにしてありますから」といいながら、僕にそれを提示した。
いったいどういうことなのだろうと思い、確認してみると…。
装具に大きく「上」と書かれていたw
いやはや恥ずかしい。
見苦しい顔にはモザイクをかけたけれど、シャツもヨレヨレだし、他人に見せられる代物じゃないなぁ…。(だったらブログに載せるなよ)
装着した当日は、ほんとに苦しくて、「こんな堅いモノをつけて生活するなんてあり得ない!」と思った。
まともにかがむことさえできないから、靴下を履くだけでも一苦労。
それがこのコルセットをつける意味であり、治療なのだとは思うけれど、やっぱりどうにも辛かった。
整形外科の先生からは、「最初のうちは、眠るときもつけていてください。」と言われたが、ただでさえ僕は不眠症なのに、こんな違和感たっぷりのものを着けて、眠れるわけないじゃないか!
案の定、装着当日やその翌日は、もだえ苦しむことになった。
…が、慣れというのは恐ろしい。
2日3日と経つうちに、装着時の違和感がだんだんと抑えられてきた。
最近は、つけていないと不安を感じるようにさえなってきたほど。不思議なものだ。
身体から取り外した際、あらためて眺めてみたら、いろんな感慨が浮かんできた。
「上」の文字は単なるシールなので、装着当初は、すぐに剥がしてしまおうと思ったが、結局つけっぱなしにした。
確かに上下がわかりやすいし、人に見られるわけでもないからだ。
オーダーメイドなのだから当然なのだけれど、僕の身体の「くびれ」部分にパッチをいれるなどして、違和感の軽減を行っている。
だから、僕の身体も適応できているという訳だ。ダテに高いわけじゃないんだな。
装着していると、だんだん身体が熱くなってきて、汗までかいてくる。
衣類を余計に纏っているようなものだから、真夏にこれを着るのは苦しい。
そう言えば、先生は、「(装着するのが)猛暑の時期じゃなくて良かったですね」と言っていた。
今週は、また日中の暑さがぶり返してきているものの、朝晩はそんなに暑くない。
僕は、平日の日中に出歩くことは少なく、歩くのはもっぱら朝晩だけ。
だから、猛暑の時期を外れて本当に良かった。
今ならば、コルセットの上に1枚羽織ってウォーキングができる。
ということで…。
今日もこれから、夜明けの街を歩く予定。
上半身が窮屈で息苦しいのだけれど、じっとしていたら身体がなまっていくばかりなので、我慢、我慢のウォーキングだ。
*1:医師の診断書などを添えて、規定の手続きをとれば、一応、7割戻ってくるらしいけれど…。