餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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サロマ湖100kmの完走を支えてくれたものたち…DSC-TX5(淡々と走り抜けた42.195kmの記録)

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(承前)
そして迎えたレース当日。
深夜1時に起床。朝食を食べた後、軽くシャワーを浴びて、膝のテーピングなど身支度をしているうちに、時刻は2時半。それからバスに乗って現地へ向かうことになるのだけれど、1時間半以上もかかるので、スタート会場となる湧別総合体育館周辺に着いたのは、朝の4時を過ぎていた。
晴れてくれることを祈ったけれど、天は冷たく、前日以上の雨模様。おまけに寒い。雨は身体を冷やし、体力を消耗させるため、僕は雨よけのポンチョ*1を2枚重ねにして、レースに臨むことにした。
スタート直前。

前方のデジタル時計は、カウントダウン式になっていた。これを撮影した時間は2分42秒前。胸が高鳴る瞬間だった。
いよいよ号砲!
スタートからしばらくは、ただ淡々と走っていただけだった。意識してスピードを上げないようにしていたため、いつものジョグペースより遅い、キロ6分程度で走った。
途中でスピードを上げたくなったが、一般参加者とは違うカラーゼッケンをつけたサロマンブルー(サロマ10回以上完走!)のメンバーとグランドブルー(サロマ20回以上完走!!)のメンバーによる併走状況があり、少し感動して、僕はその後について走っていた。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜グランド&サロマンブルー

いつしか僕は、この2人を追い抜いてしまっていたが、最終的に、この2人の方が、僕よりも早くゴールしていたのは言うまでもない*2。彼らには、サロマ100kmに必要なペース配分がわかっているのだ。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜10km地点

10km地点。
デジタル時計は、経過タイムではなく、時刻を示している。スタート時刻が5時だったので、58分46秒で10km地点を通過。まだまだ身体は全然楽だったし、悪くない。
10kmを過ぎると、このレース1つめの折り返しコースに入った。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜折り返し

ここで、ゲストランナーだったエリック・ワイナイナとすれ違ったのだけれど、なんということか、僕は写真を撮り忘れてしまった。
こういう時の為のカメラなのになぁ。自分の瞬発力のなさを痛感。
絶好のシャッターチャンスを逃してしまったため、僕はまたしても淡々と走り続けるばかりだった。いや、それでいい。僕は写真を撮るために走ってるわけじゃないからだ。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜20km地点

20km地点。
なぜかこの時だけ、カメラがピンぼけしてしまった。なぜピンぼけしてしまったのかは不明。10km関門毎の写真は、全て、止まらずに「走り撮り」しているため、枚数がとれないし、確認もできなかったので、こういう写真が入るのもご愛敬だ。
通過時間は7時1分。スタートから2時間。いいペースだ、と思った。
ただ、ここから30kmまでが結構退屈だった。ペースとしては淡々とキロ6分程度を守っていたが、これといった変化もなく、僕は少し疲れはじめていた。フルマラソンなら半分過ぎているのになぁ、などと余計なことも考えてしまった。
せめて綺麗な海が見られれば癒されたのだろうけれど、あいにくの雨。折角のカメラも宝の持ち腐れだった。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜30km地点

30km地点。スタート時刻から3時間5分で通過。
退屈な道程の中、僕はここに来るのを少し楽しみにしていた。なぜなら、30km地点の給水所にスペシャルドリンクを置けたからだ。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜スペシャルドリンク

スペシャルドリンクの数は相当数あったが、僕は一発で自分のものが判断できた。
仕様は、アミノダイレクト5500のメダリスト粉末をOS-1に溶かし込んだもの。特製のスペシャルドリンクだ。これで一気に元気が出たような気がした。
スペシャルドリンクは、このあと、65km地点と80km地点に置けるのだけれど、その2カ所でも大いに僕を救ってくれた。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜40km地点

40km地点。通過!
通過時刻は9時12分。スタート時刻から4時間12分が経過していた。この地点にあまり感慨はなかったけれど、ここから先の2kmを、僕は少し胸を高まらせながら走った。
なぜならば…。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜42.195km地点

42.195kmのチェックポイントがあったからだ。
これまでのチェックポイントで、現在時刻を示していたデジタル時計も、ここだけは、スタートからの経過時刻を示している。
4時間26分。フルマラソンのレースならば、これで終わっているんだなぁと胸が熱くなった。
サブ4には遠く及ばないが、全く無理していない(とこの時は思っていた)ので、そう考えると悪くないタイムだ。
サロマ湖100kmウルトラマラソン〜42.195km地点②
42.195km地点には、記念碑も建っていた。
このレースの中で、ここだけは特別なのだなぁという思いが募った。しかし、ゆったりと感慨に浸っている暇はない。まだまだ先は長いのだ。
ウルトラマラソンは、ここからが本番。僕は、レースではフル以上の距離を走ったことがなかったし、練習でも「横須賀〜東京ひとりマラソン(58km)」の1回だけ。
だからもちろん不安はあったが、このペースなら余裕で乗り切れるんじゃないかという思いもあった。それが大きな誤解であることも知らずに。(以下、続く。)
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*1:透明なゴミ袋を切って自作したもの。300円近くするアシックスのポンチョと効果は全く変わらないので、自作しているランナーは非常に多い。

*2:RUNNETのWebサイトで、ゼッケン番号により検索できる。


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