一昨日の夜。
約1年半ぶりに訪れた内田治療院で、激痛鍼の施術を受けた後、僕は、その余韻が残る足を引きずりながら歩いた。
治療院を出て、十条駅方面へ。
この日、僕は、治療院を訪れる前に夕食を済ませていたため、施術が終わったら、すぐに帰宅予定だった。
しかし、予定変更。
それは、いつも僕に鍼を打ってくれる鈴木裕二先生から、とある店の餃子をオススメされたからだ。
その店とは…。
三龍亭。
内田治療院からは、歩いてすぐ。十条銀座商店街の脇道にある店だ。
実を言うと、僕がこの店を訪れるのは、初めてのことではない。
昨年の1月にも、内田治療院での鍼治療後に訪れている。
昭和ムードの漂うとってもレトロな店内で、餃ビーを堪能したことを思い出す。
今回、鍼治療を受けている間の雑談で、僕が餃子好きであることを、鈴木先生に伝えると、先生が…。
「僕はいつも三龍亭の持ち帰り餃子買ってます。安くて美味しいし、夜8時ぐらいになると半額になって、とってもお得ですよ。」
と仰ったからだ。
施術が終わって、僕が内田治療院を出たのは、午後8時少し前。
こんな話を聞いたならば、餃子好きとして見逃すわけにはいかない。
お腹はそれほど空いていなかったけれど、なぁに、餃子は別腹だから大丈夫。
僕は、売り切れになっていないことを祈りながら、店の前に向かうと、果たして…。
売っていた!
しかも…。
半額ですヨ、おっかさん!
持ち帰り版の焼餃子は、10個で400円だから、もともと店内の焼餃子(5個370円)より断然安い。
さらにそれが半額となれば、10個で200円。1個あたり20円だ。
これはもう、買うしかないではないか。
そして。この餃子は、安さだけではない魅力を備えていた。
なんと、まだ十分に温かく、焼きたてと言っても通用するレベルだったこと。
スーパーマーケットの惣菜コーナーなどで見かける「売れ残りにつき半額」とは訳が違うのだ。
しかも…。
PayPay対応。
キャッシュバックがあるから、10個で実質194円。しかも税込。最高だ。
昭和のムードを残すレトロな店の店頭で、キャッシュレス決済できるなんて。なかなかどうして侮れない。
いや、別に侮っているわけじゃないけど(^^;
ということで、僕は、まだ温もりを残す餃子を抱えて、帰宅。
サイズはこんな感じ。
以前、店内で焼餃子を食べた時、その皮はカリカリしていたのだけれど、これはちょっと違う。全体的にしっとりとした印象だ。
そういえば、鈴木先生も、「店内の餃子と持ち帰りの餃子はちょっと違うみたいですよ」と仰っていた。
安いぶん、持ち帰りは味が落ちるのかなぁ?などと思いながら囓ってみると…。
いやいや、これは美味しいぞ!
具はたっぷり詰まっていて、肉と野菜のバランスもいい。
肉の味がしっかり感じられるし、ニラやニンニクもパンチが効いている。
激安餃子と言うと、得てして、「野菜中心のスカスカ系」になっていたりするが、この店の餃子は、それと完全に一線を画している。
しんなりした皮は皮で、これまた味わい深かった。
これは僕の想像だけれど、持ち帰り版の餃子は、「あえて」カリカリに焼かず、しっとりさせているのではなかろうか。
その方が、冷たくなったり、温め直したりしても美味しく食べられるだろうからだ。
そう考えると、実に奥深い餃子であるとも言える。
これが1個20円で食べられるのだから、いやはや素晴らしい。
鈴木先生に、感謝。