ということで…。
焼餃子が来たーーっ!
僕は、そのビジュアルを見て、痺れた。
そのサイズは、iPhone SEと同じなので、かなり大ぶり。その大きさもさることながら、僕が唸ったのは、焼き色の美しさ。
黄金色に輝く、絶妙の焼き色だ。
一目で、皮のカリカリ感が想像できる、実に美しい餃子だと思った。
羽根つきにもできそうな焼き方だったけれど、羽根はない。しかし、それに僕は好感を持った。
羽根つき餃子は、ビジュアル的に見栄えがするし、羽根そのものが美味しい店もある。
しかし、たとえついていなくても、問題ない。餃子「本体」が美しくて美味しければ羽根の力に頼る必要などないのだ。
この店の餃子には、そんな自信がこめられているように感じた。
齧ってみる。
おぉぉ、旨いぞ!
皮は薄皮で、カリカリ。中には、野菜中心の餡がたっぷり詰まっている。
にらとニンニクがたっぷり詰まった、僕好みのタイプの餃子だ。
しかも僕は「ぎんなん入り、ニンニク増量」のスタミナ餃子をチョイスしたので、その力は絶大となっているように感じた。
野菜のザクザク感は、あまりないのだけれど、その甘みは十分に感じられる。リフトアップするだけで崩れそうな薄皮のカリカリ感と、実に合う味わいになっている。
何個か食べているうちに、僕は、この餃子に、「あの店」のイメージを投影していた。
都内蒲田エリアに存在する、僕が東京ナンバーワンクラスだと思っている店だ。
蒲田といえば、「ニイハオ」「歓迎」「金春」など、羽根つき餃子で有名な店が多いけれど、僕の心に浮かんできたのは、別系列の店。
蒲田駅周辺ではなく、そこから京急に乗って2駅目の大鳥居に存在する店。
「龍門」である。
僕はこの店が本当に大好きで、個人的には東京ナンバーワンクラスの店だと思っている。
「龍門」の餃子の素晴らしさについては、過去、何度もエントリーに書いてきたのだけれど、参考のために、ここに再録させていただこう。
皮と具が、芸術的とも言えるバランスで両立している。皮は非常に薄皮で、裏は軽く包んであるだけなので、噛みしめたとたん、包みこまれた野菜の旨味が溢れ出してくる。
カリカリ、ふわふわ、そしてザクザク。三位一体の感覚が、口の中で混じり合って、想像を絶するハーモニーを醸し出す。 いやはや旨い。旨すぎる。これは、この店でしか味わえない唯一無二の味だ。
龍門の餃子は、なんたって「唯一無二」の素晴らしさなので、もちろん、それには及ばない。
野菜の具がザク切りではない分、食感的には、龍門に見劣りする。
…が、圧倒的に素晴らしい、あの龍門の餃子を「彷彿させる」というだけで、僕にとっては大満足の餃子だった。
龍門と大きく異なるのは、焼餃子のバリエーション。
今回、僕は、スタミナ餃子をチョイスしたが、カニ餃子やあさり餃子、カレー餃子(!)などというものものもある。
龍門系の餃子で、さまざまなアレンジが堪能できるというのは大きな魅力。
この日、僕は、他にもうひとつ餃子を頼んでいるのだけれど、それが出てきたとき、またしても驚いてしまった。
(以下、続くw)