4年ぶりに、僕は「あの地」を訪れた。
京王線、芦花公園駅で下車。
駅の回りは、当時と全く同じ、閑静な住宅街だった。
幸い、僕の記憶は錆びておらず、僕は、4年前の懐かしい思いに浸りながら、駅からそこまでの場所を歩いた。
僕が目指した場所は、この駅の南口から、徒歩5分程度歩いた場所にある…。
ここ。世田谷文学館。
4年前の7月。僕は、はやる気持ちでこの場所を訪れたのだ。
その日のことは、もちろんエントリーに書いている。
「日本SF展」という名の、SFの国探訪に痺れまくったことを思い出す。
この展示会では、会期中に、「筒井康隆先生 朗読会」という記念イベントも開催されたため、僕は、もちろん再訪。
一生忘れられない、感動の1日になった。
そんな場所を、僕が再び訪れた理由は、ただひとつ。
そう。
朗読会で痺れさせてくれた筒井先生の展示会が、他ならぬこの場所で行われることになったからだ。
その名もズバリ…。
筒井康隆展
である。
「筒井康隆」という文字を入力するだけで、僕は、ちょっと感動してしまう。
子供の頃、筒井先生の名前を書店で見かけるたびに興奮し、その名前を手書きで記すだけで、感慨に浸っていたことを思い出す。
それぐらい、僕にとって、筒井先生は特別な存在なのだ。
その思いは、もちろん今も変わっていない。
ただ、キーボード入力による活字では、僕の興奮、感動ぶりを伝え切れていない懸念がある。
そうだ。
僕の興奮度に合わせたフォントサイズに変えてみようw筒井康隆展
僕の興奮が伝わっただろうか?
世田谷文学館に入館すると、まず、展示会の開催を祝う花が目に留まった。
さまざまな出版社、TV番組、有名人からの花が飾られており、壮観だ。
館内では、筒井先生の著書も沢山販売されていた。
文庫本の数々は、言うまでもなく…。
アンソロジーや関連書も多数。
昨年完結した「筒井康隆コレクション」は、全7巻がまとめて陳列されており、圧巻。
この秋に発売されたばかりの新刊2点も、しっかり展示されている。
「筒井康隆、自作を語る」の素晴らしさについては、発売直後のエントリーで書かせていただいた。
それと並んでいる、総特集 筒井康隆: (文藝別冊)も、もちろん、全ツツイスト必携必読の本だ。
僕がシカゴに行っている間に発売されたため、新刊レビューのタイミングを逸してしまったが、いずれしっかりと紹介させていただこうと思う。
会場では、展示会の記念商品も販売されている。
マルチペーパーとしおり。
「筒井康隆展 図録」
これらは、この会場でしか購入できないため、展示会に訪れた際は、絶対に入手しておきたい。
僕はもちろんゲットし、想像以上の素晴らしさに興奮。何が素晴らしいか、という点については、別途あらためてレビューさせていただく予定だ。
ロビーには、メッセージコーナーとして、筒井先生への思いを書き綴ることができるようになっていた。
メッセージひとつひとつに、ツツイストの熱気が満ち溢れており、それを読んでいたら、展示会への興奮が高まってきた。
ロビーでは、筒井先生の関連番組も放映されていた。
と。ここまで紹介させていただいた1階のスペースは、無料で鑑賞することができ、撮影も自由。
しかしもちろん、それだけではここを訪れた意味がない。
メインの展示会場は、文学館の2階。
この階段を上ったところで行われているからだ。
ここに入場するためには、もちろん、チケットが必要。
ということで、僕は、このチケットを携えて、夢へと続く階段を上った。
会場入口。
チケットを提示し、巨大な筒井先生暖簾をくぐると、僕の期待をも超絶する、圧巻の展示が待ち受けていた。