昨晩。僕は、荒川河川敷に繰り出した。
次の目標レースとなる、古河はなももマラソンまで、あと1週間。最終仕上げとして、ソツケンを行うためだった。
ソツケンとは…。
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卒業検定、の略。
以前のエントリーでも書いたことがあるのだけれど、僕が尊敬している岩本能史先生が、自書で推奨している、15kmビルドアップ走の一環。
レース本番の約1週前*1に、目標タイムを踏まえて、5kmごとにビルドアップさせていくものだ。
最初の5kmは、レースで走ろうと思っているペース。次の5kmを、キロあたり1分早く、さらに、次の5kmを1分半早く走る必要がある。
僕の場合は、今回もサブ3.5を目標にしているため、キロあたり5分から開始。
グロスサブ3.5に届かず泣いた、別大の悔しさを晴らすためにも、5キロ単位で25分→24分→22分半が必須の課題だった。
夜の荒川河川敷に到着…。
僕は、ソツケンを、荒川河川敷で行うのが常。
基本的に平坦コースで、淡々とストイックに走れるからだ。
河川敷は真っ暗、でも…大丈夫。
荒川河川敷には、街灯が全くないため、夜は真っ暗。
しかし…。
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昨年秋に、このヘッドライトを入手して以来、全く問題なくなった。
こんな感じで、前方を煌々と照らしてくれるので安全、安心。
夜はランナーもほとんどおらず、淡々と走れるので、実に快適だ。
真っ暗な河川敷だから、景色は単調だけれど、ストイックに走り抜かなければいけない、ビルドアップ走には向いていると思う。
僕は、大好きな歌姫(中島みゆき)の名曲群を、Bluetoothヘッドホン経由で流しながら、いざ、走り始めた。
夜のランニングBGMとして、みゆきさんの曲は最高だ。
【Start~5km】キロ5分、トータル目標25分。
ソツケン第一ステージの目標は、トータル25分。キロ5分で走る必要がある。
僕は、毎日の夜明け前ランでは、キロ6分程度でのゆったりジョグばかりしているので、スピードが乗らないのではないかと心配したが、案外楽に入れた。
淡々と走れる河川敷の雰囲気がいいし、BGMのみゆきさんが快適だったという理由も大きい。
しかし、まだまだ勝負はこれから。僕は、気を引き締めて走った。
【6km~10km】キロ4分48秒。トータル目標24分。
第二ステージの5kmは、24分で走る必要がある。キロあたり、4分48秒だ。
6kmに突入し、ギアを切り替える時、ちょっと戸惑ったけれど、でも、何とか乗り切った。
峠走でのスピード練習が効いているのか、スピードを上げても、思ったほど苦しくない。
4分48秒で走ればいいのに、無理せず40秒を切っているラップも出たので、自分でも驚いたほど。
第二ステージは、難なくクリア。
あとは、最後の5kmを全力で走り抜くだけ。「今回は、ソツケンにパスできるかも!」と思った。
【11km~Finish】キロ4分半。トータル目標22分半。
ソツケン、最終ステージ5km。
最初の1kmとなる、入りは悪くなかった。
今回も、ギアを上げる時にちょっと苦しかったけれど、何とかキロ4分半は切れた。
12km地点のラップで、ちょっと失速。
ただ、これはあらかじめ予測できていた。上り坂に引っかかったからだ。
荒川河川敷は基本的に平坦コースなのだけれど、岩淵水門の前後に大きなアップダウンがあり、赤羽からの下流往復ランを行うと、これに捕まる。
だから、このタイムは想定の範囲内。11km地点のラップ5秒の貯金があるので、トータルロスは5秒。
その後は、平坦と下り坂しかないし、十分取り戻せる、と思っていた。
ところが…。
平坦に戻った13kmでも、4分30秒を切ることができなかった。
これは大きな誤算。上り坂で苦しんだせいもあって、スピードが戻らないのだ。
まずい!このままだと、ソツケンをクリアできない!
僕は、何とかスピードを上げようと踏ん張った。
幸い、次の1kmは、下り坂を含んでいる。上りで失ったロスをここで取り返せば、何とかなる。
そう思った。
しかし、期待していた下り坂でも、思ったようにスピードが上げられなかったのは、大きな誤算だった。
何とか4分半はクリアしたものの、まだ、上り坂で失ったロスは取り返せていない。
僕は大いに焦ったが、泣いても笑っても、あと1km。
どんなに苦しくても、ここは死に物狂いで頑張らなければ!と思った。
この時点で、細かいロスタイムの計算はできなかったが、おそらく、4分20秒ぐらいで走り抜ければ、ソツケンをクリアできる筈だった。
だから、僕なりに、すべての力を振り絞って走ろうと思ったのだけれど、僕の足は、心臓は、それに応えてくれず…。
ラスト1km、4分半を超過orz
結果、ビルドアップ最終ステージは、トータル22分38秒。ソツケンに必要なタイムに8秒及ばずの結果となってしまった。
無念だ。
ソツケンを終えて思ったこと。
たった8秒、されど8秒。
この8秒のスピード不足が、最近の僕の実力なのだろうと痛感した。
特に、ビルドアップ走において、一番頑張らなければいけないラスト1kmでの失速が痛い。
全速力、4分24秒で走れていれば、ソツケンをクリアできたのに!
そう思うと、本当に悔しかった。
最近のフルマラソンで、最後踏ん張れずに失速してしまうのは、ここが原因なのだろうなぁと、思った。
もっと持続的なスピード力を身につけなければ…。
ただ、もう、レースまでは1週間しかない。今更ジタバタしても逆効果なので、あとは体調を整えて臨むだけだ。
ソツケンをクリアできなかったのは残念だけれど、もう、悔やんでも仕方ない。
本番での大逆転ができるよう、何とか頑張りたい。
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*1:本当は、レース10日前の水曜日に行うものとされているのだけれど、平日は仕事の関係でなかなか困難。