先週、僕は1泊2日で福岡へ遠征した。
その際、博多駅近辺のホテルを拠点として動いたのだけれど、初日は午前中に到着し、チェックイン時刻まで間があった。
なので、いったん博多のスタバでくつろいだ後、餃子店でのランチを目論んだ。
僕が目指したのは、博多駅から地下鉄空港線に乗って7駅13分の西新(にしじん)。
餃界で名高い方より、餃子のとても美味しい店があるという情報を得て、それを楽しみにやってきたのだ。
西新は、福岡市の中でもかなり人気の高い街で、駅前も栄えている。
駅から地上に出ると、すぐに「西新中央商店街」があるので、直進。
数分歩くとすぐに「なかにし商店街」へと続く。
これも直進。
僕が目指した店は、商店街のメインストリートから、ちょっと脇道に入ったところにあるのだけれど、すぐにわかった。
その入口脇に、案内看板が掲示されていたからだ。
ランチタイムの開店時刻は11時。
僕は、その前から待っていたのだけれど、いざ11時になっても、まだ「準備中」となっていた。
店内の灯りはついていたので、臨時休業などではないようだが、開く気配がなかった。
「あれ?開店時間が変更になったのかなぁ…」などと思っていると、僕の後ろから、「今、開けますから」という声が聞こえた。
店のマスターがいらっしゃったのだ。
マスターは、すぐに扉を開けて暖簾を出し、僕を笑顔で迎え入れてくれた。
やった、一番乗りだ!
僕は、女将さんから撮影許可をいただいたので、店内を色々と撮らせていただくことにした。
店内は、カウンターのみ。10席程度。
綺麗でコンパクトにまとまっていた。とても落ち着く雰囲気。真面目で誠実な店という印象だ。
店内には、そんな印象を裏づけるような文言が掲示されていた。が飾られていた。
「真面目に手作り。のばす つつむ 焼き上げる」
餃子への深いこだわりと愛が感じられる、とても素晴らしいフレーズで、僕は感激してしまった。
いいぞ。これは最高にいい。
そのフレーズ通り…。
マスターは、厨房に入るやいなや、ずっと小麦粉をこね、真面目に皮から餃子を作り続けていた。
僕は、ランチタイムメニューの中から、1日20食限定という「餃子御膳」をチョイス。
餃子の数は4個~8個で選ぶことができ、ちょっと迷ったのだけれど、この日は何軒かハシゴする予定だったため、グッと我慢の4個で注文。
最近どうにも胃が弱くなってきていることもあり、それ以上食べきれる自信がなかったからだ。
定食に合わせて、昼から飲むこともできるようで、ドリンクメニューも用意されていた。
ただ僕は、午前中から飲んでしまうと、許容量オーバーになってしまう可能性が高いと思ったので、なんとかこらえた。
まさに、餃子とビールは恋人なので、呑みたかったんだけれどなぁ…。
餃子御膳がやってきた!
餃子2種類に、多数の副菜がついてきて、とても華やかな御膳になっていた。
実にバランスがとれた御膳だ。
焼餃子は、一目見ただけで、手作り感が伝わってくる素晴らしいフォルム。焼き色も最高だ。
囓ってみる。
いやぁ、旨い!
僕は、思わず唸ってしまった。
かなり期待して訪れた店だったので、僕の評価ハードルはかなり高くなっていたのだけれど、それを超えてくる旨さ。最高だ。
具は粗切りで、ニンニクもしっかり効いている僕の大好きなタイプ。
それに加えて、何と言っても皮が美味しかった。
流石、真面目に皮から手作りしているだけのことはある。
いやぁ、お腹がちぎれても、8個にしておくべきだったかなぁ…と、後悔したほど。
炊き餃子がこれまた素晴らしかった。
最初は熱々で出てきて、感動ものだったので、ちょっと動画も撮ってみた。
単にグツグツしているだけの、たった15秒の動画だけどw
華味鶏の出汁が効いていて、とても美味しいスープの中に、もちもちでジューシーな餃子が2個。
さらに、にゅうめんも入っていて、これも皮から手作りのもの。
いやぁ、どれもこれも手作り。素晴らしいじゃないか。
副菜についてきた野菜類も、ひとつひとつ手が込んでいて、この店の誠実さを感じさせる。
僕は、「いい店に出会えたなぁ」と、あらためて感激。
これはまた、絶対に再訪しなければ…と思い、滞在翌日の夜に行こうかとさえ思った。
夜には、「餃子一通りセット」というのがあり、ランチタイムには食べられない「えびプリプリ餃子」が入る他、炊き餃子の内容もグレードアップしているとのこと。
特製のタレ5種類も夜にしか味わえない。
僕は結局時間が合わず、今回の滞在中に再訪することはできなかったのだけれど…。
次回福岡を訪れるときは、必ずまたこの店へ行こう!と心に決めた。
餃子好きならば、絶対に、訪れるべき名店だ。