圧巻すぎる筒井康隆展からの帰路。
僕は、芦花公園駅から京王線に乗って…1駅目で下車した。隣駅である八幡山に、寄りたい店があったからだ。
たった1駅くらいの距離だと、普段の僕なら、歩いたり走ったりするのが常なのだけれど、この日は予定が詰まっていたため、電車に頼ることにした。
僕が「寄りたい店」と書く時は、9割以上の確率で、その店のジャンルは決まっている。
そう。もちろん、
餃子店だ。
僕は普段、滅多に京王線に乗らないため、こんな機会でないと寄れない餃子店に、予め狙いを定めていたのである。
昼間の時間ということで、訪れることのできる店は限られていた。
また、この日はあまり時間がなかったため、駅から遠い店は、NGだった。
が、事前のリサーチが奏功し、僕は、すぐにその店を発見。
あった!
駅から1分。近接のショッピングモール内にあるため、方向音痴の店でも、流石に迷うことなく辿り着けた。最高だ。
店の名は、「くるみ屋dining」。
八幡山の老舗惣菜専門店「くるみ屋」(テイクアウト専門店)が開いた中華料理店だ。
店の看板料理は、餃子と麻婆豆腐ということで、それは、入口でもPRされていた。
一番人気は、「餃子と麻婆豆腐定食」ということだったし…。
餃子に対しての、自信溢れる案内文も掲示されていた。
僕は、大きな期待を持って入店し、小綺麗な店内のカウンターに着席。メニューを眺める。
ランチタイムということで、料理メニューは、これだけに限定されているということだった。ライス、定食、合わせての六択だ。
餃子ライスも餃子定食も、ついてくる餃子の数は5個。
但し、定食には、さらに3個の餃子をつけることができるため、僕の選択肢は、すぐに限定された。
僕は、基本的に、できるだけ餃子を数多く食べたい。
だから、こういった設定ならば、餃子+餃子の定食を注文するに決まっているw
- くるみ屋餃子定食+餃子3個つきセット
- ごまだれ水餃子定食+餃子3個つきセット
の2択だ。
店員に確認すると、「くるみ屋餃子」=「焼餃子」ということらしい。
セットの餃子は、「焼餃子」と「水餃子」のどちらも選択することができるため、僕の選択肢は4つになった。
(1)くるみ屋餃子定食+焼餃子セット(焼8個)
(2)くるみ屋餃子定食+水餃子セット(焼5個/水3個)
(3)ごまだれ水餃子定食+水餃子セット(水8個)
(4)ごまだれ水餃子定食+焼餃子セット(水5個/焼3個)
僕は、焼・水の二種類とも食べたかったため、(2)と(4)の二択までは、すぐに絞れた。
ここで少し迷ったが、迷った時は焼餃子優先の法則(?)で、(2)をチョイスした。
ランチタイムサービスとして、ライスの大盛は無料。
ということで、店員に大盛りかどうか尋ねられたが、僕は、普通盛りで良いと回答。
そもそも僕は、餃子を主食だと思っているため、主食+主食となる「餃子ライス」をあまり食べないからだ。
本当は、「餃子&ビール」の組み合わせにしたかったのだけれど、この日は、後に大切な予定が控えていたため、飲むわけにいかず、ぐっと自粛した。
餃子が焼き上がる(&茹で上がる)までの間に、3品の惣菜が出てきた。
ちょっとした量しかなかったが、どれも上品な味で、美味しい。
僕は、ゆっくりとそれに箸をつけつつ、筒井康隆展の余韻に浸っていると…。
餃子が出てきた!
焼餃子、水餃子の2種。そして、つやつやのご飯とあたたかいスープ。心躍る餃子定食だ。
焼餃子にフォーカス。
焼き色は薄め。最初に焼き目をつけてから蒸し焼きにする、という方法をとっているため、カリッとした焼き色にはならないようだ。
皮の包み方が美しく、ぷっくりとしたそのフォルムは、手作りの素晴らしさを感じさせた。
囓ってみる。
肉と野菜がぎっしりと詰まっているのに、なんだかとてもあっさりしている。
肉汁じゅわっ、というタイプではないが、噛みしめると肉の旨味がじんわりと味わえる。
野菜類は、ニンニクもニラを使っておらず、キャベツと長ネギ、わけぎだけとのこと。だからとても上品な味わいがするのだろう。
身体に優しい味で、いくらでも食べられそうな餃子だ。
僕は、基本的にニンニクやニラのたっぷり入った餃子が好きで、かつ、「よく焼き」のカリカリ感も愛しているため、僕の好みとはちょっと異なる。
でも、これはこれで悪くない、と思った。
ごまだれ水餃子。
みるからに美味しそうなタレがかかっていて、これはもう、ビジュアルだけで「絶対に間違いない」と感じさせた。
実食。
おぉ、美味しいぞ、これは!
その具は焼餃子と同じなのだけれど、皮のもっちり感が増していて、違った味わいがある。
そして、なんと言ってもごまだれがいい!
定食のご飯にバウンドさせながら食べると、お米の味わいも倍加。
僕は大満足し、至福の気分で食べ終えた。
惣菜も含め、全体的に質の高い料理だと思えたし、店の雰囲気もいい。
夜の時間は、さまざまな中華料理を食べられるようだし、餃子ラインナップにも「しそ餃子」というものが加わる。
今度は、是非夜に訪れて、ビールとともに堪能したい。
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