昨日は、第96回「箱根駅伝」予選会の開催日だった。
僕は、所用があってリアルタイム観戦をすることはできなかったのだけれど、その結果を知って大いに驚いた。
箱根駅伝の常連であり、ここ33年連続で出場していた山梨学院大学が、まさかの落選。
古豪の早大や中大が、予選通過ラインぎりぎりの9位、10位で通過という状況が、激戦ぶりを物語っている。
僕は、母校中大が首の皮1枚で繋がったことに、ホッとしたのだけれど、それとともに、今回は、大きく驚いたことがあった。
筑波大学が、1994年以来、26年ぶりの本戦出場を決めたことである。
それも、予選6位での通過だから、堂々たるものだ。
筑波大学と言えば…旧東京高等師範学校を前身とする大学。
NHK大河ドラマ「いだてん」第一部で主役を務めた、金栗四三の母校となる。
そんな「いだてん」において、箱根駅伝と東京高等師範学校は、まさに、切っても切れない関係となっているのだ。
金栗四三は、箱根駅伝の創設に尽力した人物であり、かつ、第1回の箱根駅伝優勝校は、東京高等師範学校。
そんな「いだてん」放送の年に、東京高等師範学校の流れを汲む筑波大学が、26年ぶりに本戦出場を決めるというのは、何ともドラマチックな話ではないか。
いや。
これは単なるドラマだけの話じゃない。
筑波大学においては、箱根駅伝本戦への復活を目指し、このようなプロジェクトが発足していたのである。
今回、筑波大学が箱根駅伝への出場を決めたのは、このプロジェクトも、大きな意義を持っている。
金栗四三の志を受け継いだ、夢の襷が繋がった証なのだ。