Android版Kindleアプリでは、これまで、アプリから直接Kindle本を購入することが可能だった。
そんなの当たり前じゃないか…と思われるかもしれないが、これはAndroidの大きな優位性だった。
iPhoneやiPadで利用できるi-OS版のKindleアプリでは、直接、Kindle本を購入することができなかったからだ。*1
しかし、そんなAndroidのメリットがなくなってしまった。
その情報が流れるや否や、WebやSNS等では大いに話題となり、僕は、大きな衝撃を受けた。
僕のところにも、このようなメールが送られてきていた。
Kindle本の購入のみならず、Unlimitedへの登録もできなくなるのか。痛いなぁ…。
Webブラウザ経由での購入はできるし、amazonのFireタブレットやKindleデバイスによる本の購入は可能だ。
僕は、Fire HD 8 PlusとKindle Oasisを持っているから、それらを使えば全く問題ないのだけれど、やっぱり不便。
薄くて軽いAndroidスマホのXiaomi Mi 11 Lite 5Gが、通勤電車内での読書リーダーとして最高に快適なため、その利用機会が増えてきていたからである。
Kindle Unlimitedには、漢字や四字熟語、ことわざ関連の本が大量に登録されている。
最近僕は、隙間時間で漢検の勉強をしており、これらの本を入れ替えながら流し読むのが習慣になっていた。(Kindle Unlimitedでは、同時に20冊までしか登録することができないため。)
メールの案内では、「Kindle Unlimitedへの登録ができなくなりました。」と書かれていたため、僕はUnlimited本の入れ替え作業もWeb経由になると思って、ちょっと憂鬱だったのだ。
しかし、それは大きな誤解だった。
メールでの予告通り、僕のXiaomi Mi 11 Lite 5Gにも、アプリのアップデートが降ってきていた。
アプリは自動更新の設定になっていたため、既に更新済みだった。
僕は、自動更新オフにしておかなかったことを悔やんだが、もう、後の祭り。
ただ、画面に記載されている文面を読んで、あれっ?と思った。
「新しい本を購入することはできなくなりました。」とは書かれているものの、Kindle Unlimitedについては言及されていなかったからだ。
この案内をスクロールしてみると、WebサイトでのKindle本購入方法などが案内されていたが、その後には、このような案内が掲載されていた。
えっ?Kindle Unlimitedは変更なし?メールの文面は間違いだったのか?
僕は、それが本当であるかどうかを確認するため、本の入れ替えを試してみることにした。
Kindle Unlimited本を選ぶと、今まで通り「読み放題で読む」のボタンが出てきた。
この本を読むためには、保有しているタイトルから1冊返却が必要だから、それを返却し、「読み放題を読む」ボタンをクリックすると…。
登録完了!
なんだ、問題ないじゃないか。
Kindle Unlimitedの場合、電子書籍を《買って》いるわけではなく、あくまで《借りて》いるという位置づけなので、その入れ替えは問題ないということなのだろう。
…と、ここでようやく僕は気がついた。
当初のメール案内は、間違っていたわけではないのだ。
「Kindle Unlimitedへの登録ができなくなりました。」というのは、Kindle Unlimitedというシステムの新規登録(その際に課金が発生するため)ができなくなった、という意味。
だから、既に契約済のユーザーが、本を入れ替える行為には全く影響しない。
これは、i-OS版のKindleアプリも同様の仕様なのだから、もっと早く気がつくべきだった。バカだなぁ…。
Android版アプリから、直接Kindle本が買えなくなるのは残念だが、Kindle Unlimitedが快適に使えるなら、とりあえずホッとした。
*1:2011年のiTunes課金回避禁止規制以降、不可になった。