餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「ロボット」ボクシングの話なのに、完璧なヒューマンドラマだった「リアル・スティール」

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先週末に鑑賞。

実を言うと、予告篇を見た限りでは、それほど惹かれなかった。
ロボットのボクサーが勝ち上がっていく話、という薄い理解しかなかったからだ。ロボットをとりまく人間模様を絡めながら、お約束の結末に向かっていくのだろうと思っていた。
ロボットボクシング、という時点で非現実的な感じがして、のめりこめないのではないかという気もしていた。
…とんでもなかった。
確かに「弱いロボットが強くなって勝ち上がっていく」話なのだけれど、それはあくまで、この映画にとってサイドストーリーでしかない。これは、紛うことなきヒューマン・ドラマだ。
元ボクサーでありながら、落ちぶれ、荒んでしまったチャーリー・ケントン(ヒュー・ジャックマン)の人生。どうしようもないぐらいダメな主人公を救ったのは、10年前に自分が捨てた息子マックス(ダコタ・ゴヨ)との再会だった。
最初は全く噛み合わなかったこの親子が、とあるきっかけで入手したロボットをきっかけに…。
いや。これ以上書くのは止めておこう。出来る限り無心で見てこそ、感動が深まることは間違いないからだ。
予告篇やポスターなどのイメージで、「ロボットものかぁ…」とか、「ボクシングシーンはちょっと…」ということで二の足を踏んでいる人にこそ、この映画はお薦めしたい。
舞台が近未来だということを意識できてしまえば、ロボットに違和感を覚えなくなるし、激しいボクシングシーンも、「ロボット」が演じているだけに痛々しさを感じない。
ロボットATOMを巡る親子の物語は、ATOMの成長とともに、後半、大きなうねりを見せる。単なるロボットものでも、よくあるボクシングものでもない。完璧なヒューマンドラマなのだ、これは。

パンフレットは非常に良くできている。
ロボット・ボクシング年表や、登場ロボットたちそれぞれの解説が詳しく掲載されており、映画を見終わった後読むと、感動が甦る筈だ。そして、その知識を得ると、また映画が見たくなること必定。
この映画が気に入ったなら、是非とも入手しておきたい。
とにかく感動したので、メディア化されたら是非ともまた見るつもりだけれど、できれば映画館でもう1度あの臨場感を味わいたい。
僕が見に行った時は、レイトショーで終了時間が遅かったのに、エンドロールが流れても殆ど席を立つ人がいなかった。これは名画の証拠だと思う。
超オススメ。

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