先週末に鑑賞。
手に汗握る99分。いやぁ、面白かった。面白かったなぁ。
ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの競演。これだけでも十分期待できるのに、監督が、「あの」ジョディ・フォスター。
かつて、オスカー主演女優賞を2度も受賞したフォスターが、監督として、ハリウッドの名優二人をどのように扱うのか。
そのあたりにも興味を持ちながら、映画を見始めたのだけれど、期待を上回る面白さだった。
ストーリーは、いたってシンプルだ。
株をテーマにした、財テク番組の生放送中に、拳銃を振りかざした男が乱入。ジョージ・クルーニー演じる人気司会者を人質にとって、とてつもないことを要求する。ジュリア・ロバーツは、その番組のディレクター役。
軽薄なキャラクターの司会者、切れ者のディレクター。流石は名優。どちらも見事に嵌まっていると思う。
生放送中に起きた事件なので、ドラマはリアルタイムで進行し、全米、そして全世界に向けて中継される。そして、そのことこそが、犯人の意図であり、ストーリーの大きな鍵になっている。
テレビ局に、しかも生番組放送中に、簡単に男が乱入できるのか?などという疑問が浮かぶかもしれない(僕も、予告篇で見たときはそう思っていた。)が、その点は、実によく考えられている。
こういった番組の構成であれば、「あり得ないことじゃない」と思わせる演出になっているのだ。
ハラハラドキドキが続くストーリーの中、時折、笑わせる部分やしんみり挿せる部分も含まれていて、実に飽きさせない。
前半で、臨時ニュースとして散りばめられた世界各地での事件中継が、後半、鮮やかに繋がっていくところも絶妙。
大きな余韻が残るラストシーンまで、息もつかせぬ99分。
いやぁ、本当に面白かった。オススメ。
パンフレットも、もちろん購入。
ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツに挟まれた、犯人役のジャック・オコンネル。俊英だけれど、名優二人の存在感に負けていなかった。
パンフレットを眺めていると、リアルタイムにドキドキした興奮が甦ってくる。
時間がとれたら、もう1度見に行きたい映画だ。