理解に苦しむニフニフ動画＠nifty

最初に聞いた時は、デイリーポータル Zの一発ネタか何かと思っていたのだ。しかし、すっかり本気のようなので驚いてしまった。こういった遊び心は、@niftyの持ち味ではあるが、なぜそれがニコニコ動画の二番煎じなのだろうか。僕にはまったくその意図がわからない。
しかもネーミングが「ニフニフ動画」とは。確かにインパクトの大きい名前ではあるが、まさに「出オチ」にしか過ぎず、それを超える中身を伴っていないのが残念なところだ。
一通り内容も確認してみたけれど、どうにも印象が薄い。まだまだコンテンツが揃っていないからだとも思えるが、それを差し引いたとしてもインパクトが弱いような気がするのである。ニコニコ動画と違い、コメントは動画の下に流れる形になっていて、何だかそれが物足りない。表示にも色々と制約が掛かっているらしく、動画のインパクトを殺ぐ。自由闊達な言いたい放題が持ち味である「ニコニコ動画」から、牙を抜いてしまったような感じで、どうにも中途半端なイメージが残るのだ。それでいて、画期的な新味があるかというと、それも（今のところは）感じられないので、「どうにもつまらない二番煎じ」の印象だけが残ってしまう。
これは、はみだし＠niftyの第一弾企画ということらしいが、「規格外の企画」とまで呼ぶならば、もっとオリジナリティのあるもので勝負して欲しかった。ニコニコ動画が有料化へと移行していく過程で、その「おこぼれ」を狙うという意図があるのかもしれないけれど、天下のniftyがそれでは、何とも情けない。