地震から２日たった。しかし、その傷跡はあまりにも大きく、
簡単には癒せない。
今日、福岡は雨の予報になっているから、本当に心配だ。
福岡県西方沖地震、負傷者７３５人に
九州北部を中心に被害が出た福岡県西方沖地震で、九州管区警察局は21日、負傷者は同日午後5時現在、福岡、佐賀、長崎の3県で計735人になった、と発表した。家屋の倒壊は計800棟を超えたが、いずれも被害は福岡県に集中した。警察庁によると、福岡県の被害は死者1人、負傷者724人。うち21人が重傷だった。家屋の被害は福岡、佐賀、長崎、熊本の4県で、全壊18棟、半壊162棟、一部損壊615棟、全焼1棟だった。
福岡県は約700人の島民のほとんどが退避した玄界島（福岡市西区）での仮設住宅の建設も検討。福岡県警も同島に緊急援助隊を派遣し、陸上自衛隊などと協力、災害実態の把握を急いだ。
福岡県の麻生渡知事と福岡市の山崎広太郎市長が同日、玄界島の被災状況を視察。麻生知事は「（被害規模は）激甚だ。避難者のため仮設住宅を用意したい。島内に建設することが可能ではないか」と語った。気象庁は21日、24日午後4時までにマグニチュード（Ｍ）５.５以上の余震が起きる確率は10％と発表した。
【NIKKEI NET 3/21】
何度か書いているが、僕は本当に地震が怖い。
もちろん、好きな人などはいないと思うけれど、おそらく人並以上に
地震には神経質だ。
例えば震度１の地震でさえ、夜中には飛び起きてしまうし、
会社で少しでも揺れを感じたらすぐ机の下に隠れるから、同僚に笑われて
しまうこともあった。
僕が今住んでいるのは東京だ。
しかし、つい４年前には福岡に住んでいた。
福岡市中央区。震度６の地域。
その当時、確かに福岡では地震が少ないと感じていた。
地元の人が「福岡は地震がないから」と言っていたことを思い出す。
しかし、そんな福岡でも、マグニチュード７の地震が起きてしまうのだ。
２日たった今も負傷者は増え続けており、既に700人を突破してしまった。
家屋の倒壊も800棟を超えており、本当に胸が痛む。
新潟中越地震での大惨事を目の当たりにしたばかりだというのに、
今度は福岡での大地震。
地震調査委員会の話では、今回の福岡県西方沖地震は、未知の断層で
起きたということだが、僕はこれを聞いて少し驚いた。
マグニチュード７クラスの地震を起こせるほどの断層が、本当に
「未知」だったとするならば、他にどれだけ「未知」があっても
不思議はない。
ならば、日本中どこにいてもこれだけの地震が起こりえるという
ことになるではないか。
もともと僕は、地震が完全に予知できるとは信じていなかったが、
それでも、ある程度の予測はできるのではないかと思っていた。
地震に対しての心構えを持てる程度の、目安としての地域と
時期ぐらいは。
しかし、今回、地震に対して、人はあまりにも無力なのだという
ことを、あらためて思い知らされた気がした。
たった２年しか住んでいなかったけれど、思い出深い福岡の街。
窓ガラスが飛び散った、あの福岡ビルにも何度も足を踏み入れている。
あの繁華街天神をこのような大地震が襲うなんて、考えてもみなかった。
今回地震にあった地区の、一日も早い復興を祈りたい。
いつ起きても不思議はないと言われている首都圏直下型の地震。
あの関東大震災から、既に80年以上が経過している。
小さい頃から信じてきた南関東69年周期説によれば、
もう既にデッドラインを超えているといってもいい。
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地震が起きないと思われていた筈の福岡で、今回の大地震が起き、
いつ地震が起きても不思議はないと言われる東京は、不気味な
沈黙を保っている。
しかし、それは明日、いや今起こっても不思議はないのだ。
１日１日、気を引き締めて生きていくしかないのだな、と
僕は改めて感じた。
