感動の余韻が、残っている。
鑑賞から一晩経っても、まだ、さまざまなシーンが脳裏に甦ってきて、たまらなくなる。
できれば、今日、会社帰りにもう一度見に行きたいと思っているほどだ。
それぐらい、この映画は素晴らしかった。
原作は、世界で300万部以上を販売したという小説で、僕も、その本の存在は知っていた。
日本でも非常によく売れていたので気にはなっていたが、僕は、読もうと思わなかった。
なぜなら…。
児童書だったからだ。
また、そのストーリーについても、ちょっと重たそうなものではないかと思っていた。
Webの販売サイトで、この本のあらすじは、以下のように紹介されている。
オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、10歳ではじめて学校に通うことになった。
生徒たちはオーガストを見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて……。
なんだか、読むと切なくなりそうだ。
僕は、最近、さまざまな理由で落ち込むことが多いため、ヘビーなストーリーを読み切れる自信がなく、かつ、児童書を無理して読む理由もなかったので、結局、手を出さずにいたのである。
しかし、映画となると話は別。
僕は洋画派で、特に、ハリウッドの話題作は好んで見ている。
「ワンダー」のように、子供が主人公となるストーリーは、好きなテーマのひとつ。主人公の母を演じるジュリア・ロバーツは大好きな女優、ということで、大きく心は動いていた。
さらに、僕が会員となっているTOHOシネマズでは、先週末から、こんなキャンペーンが実施されていた。
なんと、1,100円で鑑賞可能!
これは、見るしかないではないか。
ということで、昨日、早朝一番(8:50~)の回*1を、Webで確保して鑑賞。ワクワクしながら席に着いた。
そして…。
僕は、途中から目頭が熱くなり、最後は涙も流していた。
いやはや、何という素晴らしい物語なんだろう、これは。
原作が、世界中で大ベストセラーになったというのも納得だし、映画という形をとることで、それが新たな感動を生んでいるような気もした。
何が巧いといって、その描き方が絶妙。
映画は、主人公であるオギー(オーガスト)の独白からスタートするため、その視点で進むのかと思いきや、途中から、変わる。
主人公の姉や、同級生、姉の友人などの視点に切り替えて描かれるのだ。
特異な顔を持つゆえに、さまざまな苦難に遭遇するオギー。しかし、そんなオギーは、一方で、誰からも注目され、愛される「太陽」でもある。
そんな「太陽」に対して自分は…。という構成が、実に巧い、巧すぎる。
オギーに接する人たちの、さまざまな思いや物語が交錯し、絶妙な展開を見せるのだ。
障害やいじめ、という重たいテーマを扱っていながら、その内容は、決して重たくない。
上質なユーモアも、所々に散りばめられているし、見ていて元気が出てくる。
気がつけば、あっという間の2時間。
エンドロールでは、誰ひとり席を立たなかった。まさにこれは、奇跡の映画だ。
もちろん、パンフレットも購入。
この写真を見ていたら、映画の感動が甦ってきて、いてもたってもいられなくなっていた。
ジュリア・ロバーツは、やっぱり素敵な女優だなぁ…ということが実感できる映画でもあった。
やっぱりこれはもう一度見に行かなくては。
超オススメ。
あまりにも感動したので…。
原作のペーパーバック版を購入。
僕の英語力で読みこなせるかどうかはわからないが、児童書ということで平易に書かれているだろうし、映画を見ているから、きっと、大まかには読み進められると思う。
昨晩注文したのに、今日、もう、届くらしい。
ペーパーバックが、こんな簡単に、あっという間にゲットできるなんて信じられない。いい時代になったものだ。
*1:どんなにヒットしている映画でも、朝一番の回は寸前まで空いていることが多く、狙い目。