餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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「AVATAR」の3D空間に酔いしれまくった162分

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余計な言葉はいらない。ひとこと「素晴らしい!」と言って終わりたい。この映画に出会えて本当によかった。

僕が見たのは一昨日の元旦だったのだけれど、2晩たった今でも、僕の中には、この映画で描かれた異空間の惑星、パンドラの情景が浮かび上がってくる。元旦にして、去年見たベスト映画を超えてしまったし、それどころか、今まで僕が見てきた映画の中でもベストワン級の作品。
もちろんDVD(Blu-ray)化もされる筈だけれど、この体験は、映画館で味わってこそ、本当にその素晴らしさが実感できる筈なので、少しでも気になる方は、是非とも、絶対に映画館で、そして3D上映を選んで見て欲しい。
映画「アバター」オフィシャルサイト
余計な言葉はいらないと言いながら、やっぱり語りたいことは沢山あるので(ヲィ)例によって、蛇足の解説をさせていただく。(余計なことは沢山書いているけれど、ネタバレはない筈。)
実を言うと、最初に予告編で見た時の印象はあまり良くなかった。未開の星を舞台にした映画はこれまでにも沢山あるから、それほど新味があるとは思えなかったし、何より、ナヴィと呼ばれる異星人の風貌が少し気色悪かった。生理的な感情にも起因するので、「これは僕には合わない映画なのだろう」と思っていた。3D映画ということで、メガネonメガネではうまく見られないのではないか*1という抵抗もあった。
しかし、各所での高評価を読むうちに、かなり気になってきた。もともとこういったSFテーマは好みのジャンルだから、気になりだしたらたまらなくなった。さらに、もうひとつ朗報が。メガネonメガネになっても、109シネマズのメガネならば問題ないということがわかって、ためらう理由がなくなった。
もとより、「見に行けるならば3D IMAXで」と思っていたため、少し遠かったけれど、109シネマズの川崎まで出向くことにした。結果、3Dメガネについては、本当に問題なかった。軽いし、画面も暗くならない。メガネonメガネでも全く気にならない最高の3Dメガネ*2だ。
と。本題。
予告編の上映が終わると、IMAXの臨場感テスト(これがもの凄かった)があり、その後、いきなり映画は始まった。僕にとっては、初めての3D映画体験だったけれど、その冒頭から、圧倒的な3D感に、僕はノックアウトされてしまった。
「観るのではない。そこにいるのだ。」という、この映画のキャッチコピーそのもの。まさに、自分が、異星のパンドラにいるような、不思議な感覚。驚異のセンス・オブ・ワンダーだ。この臨場感は、2時間半を超える全編を通して一貫しており、後半などは、手に汗握るシーンの連続を、まさに眼前で堪能させてもらった。
これはもう、単なる映画と同列に扱ってはいけない。全く別次元のものだ。そんな思いを抱いた。
根幹のストーリーは、単純。「地球で車いす生活を送っていた主人公のジェイク(サム・ワーシントン)が、異星パンドラに到着。人間と原住民ナヴィ族のハイブリッドであるアバターに意識を送り込み、とある使命をもってナヴィ族の中に入り込んでいくプロジェクトに参加する。そこで…」という話だ。
しかし、そのジェイクの(そしてアバターの)行動を巡って、複雑な人間関係が絡み合い、かつ、アバター化したジェイクが、ナヴィ族の間にも大きな波紋を投げかける。後半は、人類のエゴがむき出しになっていく、よくある手の話だ。しかし僕は、完全にのめり込んでいたので、終始唸りながら画面を見つめていた。
何が素晴らしいと言って、ジェイムズ・キャメロンが造り上げた星、パンドラそのものが凄い。ナヴィ族の文化、文明、言葉に至るまでが、本当に実在し、完璧に構築されているのではないかとまで思えた。そこに生息する動植物の生態系も、実に生き生きと描かれ、心を掴んで離さない。映画を観る前は気色悪いとさえ思っていたナヴィ族の風貌も、途中からはすっかり気にならなくなり、最後は魅力的だとも思えたほどだ。僕の場合、これほどまでに映画の中の世界にのめり込んだことはなかったので、本当に感動した。
もちろん、感じ方には個人差はあるだろうけれど、これまでの映画観を覆すパワーを持った作品であることは間違いないと思う。超オススメ。
もしも物理的に可能であれば、断然、3D IMAX上映館での鑑賞を推奨したいのだけれど、日本では4館しかないというのがどうにも歯がゆい。何とかならないものだろうかなぁ…。

公式パンフレット。600円というお手頃価格の割に大判オールカラーで見応え満点。僕の場合、これの購入はお約束として…。

公式完全ガイドまで買ってしまったw

全206ページのオールカラーで、「アバター」の舞台である《パンドラ》の秘密を暴いている。天体と地質、ナヴィの生態と文化、パンドラの動物・植物、そして人類側の「パンドラ・プロジェクト」に至るまで、実に完璧な内容だ。
僕は、これをじっくり読み込んで、是非もう1度見たいと思っている。

*1:僕は極度の近視なので、裸眼では全く映画が見られず、かつ、コンタクトも持っていない。

*2:各所での評判を読むと、他の映画館では、「3Dメガネが合わない」「暗くなりすぎる」「メガネonメガネでは無理」となっているケースもあるらしい。3Dメガネの善し悪しでこの映画の印象が悪くなってしまうのは、何とも惜しい。


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