そう。僕はこのイベントに参加したかったのだ。
YOKOHAMA OKTOBER FEST。
毎年、横浜赤レンガ倉庫で開催される大人気イベントだ。
オクトーバーフェストは、今や、日本各地で開催されており、「オクトーバー」と言いながら、10月とは全く関係なく、1年中開催されている感がある。
ただ、この横浜オクトーバーフェストはやっぱり特別。
“オクトーバーフェスト”はドイツ・ミュンヘンで繰り広げられる世界最大のビール祭り!
1810年から開催されてきた歴史あるお祭りです。ドイツの建築様式を一部取り入れた歴史的建造物である「横浜赤レンガ倉庫」では本場・ドイツに限りなく近い雰囲気を楽しめるビールの祭典“横浜オクトーバーフェスト”として2003年から開催し今回で16回目を迎えます。
なんと言っても、2003年から開催されている、伝統のイベントなのだ。
横浜赤レンガ倉庫が、文化施設、商業施設に生まれ変わったのは2002年なので、まさに、赤レンガ倉庫の新しい歴史とともに歩んでいるイベントと言ってもいい。
ただ、僕は、これまでこのイベントに参加したことがなかった。
昔からビールは大好きだったので、気になってはいたが、行列嫌いということもあり、「わざわざ出かけていくのもなぁ…」と思っていたからだ。
しかし。今年は違う。
先月のベルリンマラソンで呑んだ、ドイツビールが、とにかく最高すぎた。
ベルリン到着1日目。
同室のラン仲間と出かけた、街なかのパブで乾杯。
ベルリンマラソン最終日。ツアー仲間たちとの打ち上げで乾杯。
至福の夜が甦る。とにかく最高のビールたち。
打ち上げには、その後、本場ミュンヘンのオクトーバーフェストに転戦していくメンバーもいたので、僕はそれが羨ましくてしかたなかった。
だから、その代わりにドイツ・オクトーバーフェストの雰囲気を味わいたかった。
それで、この10月、タイムリーに行われていた横浜赤レンガ倉庫のイベントに、「行くっきゃない!」と思ったのだ。
ということで、僕は、みなとみらいランを絡めて、このイベントに参加することに決めた。
先週の日曜は、氷雨降る冷たい1日だったけれど、その1週間前の日曜は、晴れて気温も上がり、最高のオクトーバーフェスト日和。
だから、このイベントも、大きな賑わいを見せていた。
ホール内も…。
場外も…とにかく人だらけで混んでおり、席を取るのにも一苦労。
僕は、ドイツビールの勝手がよくわからなかったので、行列のできていた店のひとつに並び、オクトーバーフェスト限定のビールを注文。
そして呑んだ。
ラン後にひとりで訪れたため、乾杯ができなかったのは寂しかったが、絶好の陽気の中で呑むドイツビールは、とにかく美味しく、最高だった。
ビールのおつまみには…。
これを注文。
ベルリナーカリーヴルスト。ベルリンのソウルフード(?)とも言えるメニューで、僕にとっては、思い出の料理だったからだ。
ベルリン到着1日目に、ラン仲間と食べたベルリナーカリーヴルスト。
この時は、ベルリン名物だと言うことは知らずに注文したのだけれど、ソーセージはもちろんのこと、カレーソースがとっても美味しく、感動した。
だから、迷わずこれを注文。
ベルリンで食べたものとは、ちょっと違うような気もしたけれど、これはこれでとても美味しかった。
結構食べ応えがあったし、想像以上にポテトが付属していたのも嬉しかった。
それと一緒にザワークラウトも注文。
これも、ベルリン滞在中、気に入った料理のひとつ。ドイツ名物・キャベツの酢漬けだ。
他にも色々と追加注文するつもりだったが、僕はここで打ち止めにすることにした。
料理ひとつ注文するのにも、かなりの行列になっていて待たされるし、あらためてゆったり楽しめばいい、と思ったからだ。
このイベントは、ひとりでも楽しめるけれど、みんなで行けばもっと楽しい!に決まっている。
そして、そんな夢を叶えてくれる計画があった。
先週の14日。今年のベルリンマラソンで一緒だったラン仲間が、ここでのイベントを計画されていたのである。
僕は、その日が休日出勤日になっていたため、当初は参加が不可能だと思っていたが、何とか、午前中のみで上がれそうな雰囲気が出てきたので、「可能であれば…」という条件で参加させていただくことにした。
だから、ドイツビールとの再会を、そして、ラン仲間とのベルリン談義などができることを、とても楽しみにしていたのである。
しかし…当日は仕事のトラブルなどが発生。その処理に夕方までかかってしまい、僕は参戦が叶わなかった。実に無念だ。
ただ、期間中に1度でもこのイベントに参加できたことは大きな収穫。
来年は、もっとじっくり、できればラン仲間たちとここを走って、打ち上げでドイツビールを堪能したい。