餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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日本中のSFファンに勧めたい「SFの国」探訪(後編)

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(承前)
「SFの国」探訪に、パスポートは不要。
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このチケットさえあればいい。
入国代は800円かかってしまうが、それだけの価値があるイベントだと思うし、SFファンならば、絶対に後悔しない、筈。
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会場入口に置いてあった見開きのチラシでは、その展示内容のダイジェストが紹介されており、それを眺めているだけでも胸が躍った。
そして、入国。
ここから先は、撮影、録音、データ入力禁止だった。
それはそうだろう。イベント会場内は、主催者の方が尽力して集められた秘蔵品が満載。それを鑑賞するための展覧会なのに、Webなどに勝手に、気軽に掲載されたらたまらないからだ。
ただ、鉛筆によるメモ書きだけは許されていたため、僕は、会場内の展示内容について、ひたすらメモをとりまくった。
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僕が書いたメモの数々。乱筆なのはご容赦いただきたい(汗)
「1.日本SF概論」「2.日本SF専門講義」「3.日本SF演習」と名づけられた展示の、それぞれの細かい講義内容も、頑張ってメモしたのだけれど、これはちょっと徒労だった。
何のことはない、公式Webサイトに細かく紹介されているではないか。
だったら、もっと、感想を中心に書き残せば良かったなぁ…とも思ったが、メモを書いているだけでもワクワクしたので、後悔はしていない。
各種展示の中で、僕が一番感動したのは、筒井先生、星先生の直筆原稿の数々。生原稿に限らず、草稿段階のものや、アイデアメモなども展示されており、これが非常に興味深かった。どのようにして、「あの」名作の数々が生まれてきたのか、という過程の一端に触れることができ、感動しきり。
筒井先生は、小説の原稿だけでなく、日本SF作家クラブ事務局長時代の「事務局長のことば」や「夏期合宿予約アンケートハガキ」(!)の手書き文面まで公開。それらひとつひとつの文章や文字に、筒井先生らしさが溢れていて、僕は感動しきりだった。
また、イベントの公式Webサイトでも紹介されている『日本沈没』に関する、半村良から小松左京に宛てた手紙は圧巻。
まだ、ワープロなどがない時代。手書きの時代だからこその素晴らしさ。これらの原稿を読むだけでも、会場に赴く価値があると思う。
SF黄金期時代の歴史を辿る展示も最高だった。各種SF雑誌創刊号(SFマガジン!奇想天外!SF宝石!SFアドベンチャー!)コレクションや、SFマガジンのバックナンバー群、創元SF文庫群、日本SF作家クラブ会報、SF新聞、日本SF作家クラブ創世記アルバム…等、等、等。
いくらでも、いつまでも、見ていたいほどうっとりしてしまうような宝物ばかり。いやはや、本当に感動した。
手塚治虫先生や真鍋博先生の展示群も素晴らしく、さまざまな角度からSFを堪能できる、圧巻のイベントであることは間違いない。
まだまだ書きたいことは山ほどあるけれど、これから見に行かれる方の興味を殺いでしまう可能性があるので、このあたりで留めておくことにしよう。
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会場内で、唯一撮影OKだった場所があるので、掲載させていただこう。「国民の広場」だ。
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それは、SFの国が誇るヒーローたちと共演できる、撮影スポットだった。
僕が訪れた時間にも、家族連れなどが、子供と一緒に撮影していたりした。
今の子供たちには馴染みのないヒーローたちかもしれない。
しかし、鉄腕アトムウルトラマンは、これからも決して忘れられない永遠のヒーローだ。
子供たちも、いつか大人になったとき、SFの国で永遠のヒーローたちと写真を撮ったことが、きっと素敵な思い出になると思う。
ひとりで懐かしさに浸っても、家族連れで行っても楽しめるイベント。日本中のSFファンに、是非訪れて欲しい。
僕も近々再訪するつもりだ。
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