今日の夜明け前。
facebookのタイムラインをつらつらと眺めていたら、いきなり、こんな広告が目に飛び込んで来た。
ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント
昨日あたりから、ラン仲間の間で、ちょっとした話題になっていたシューズだ。
広告の画像には、現物写真とともに、扇情的な言葉が踊っている。
中でもひときわ目を惹くのは…。
75,000円
という文字。
しかもこれは、税抜価格のようなので、消費税をプラスすると、81,000円(!)にもなる。
実に驚くべき価格だが、それを納得させるだけの内容を、このシューズは有している。
広告曰く…。
幻のシューズが、ついに日本のランナーの手に渡る。
ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリントは、2018年4月、世界最速のキプチョゲがロンドンで履いた、3Dプリンターによりアッパーを形成した革新的な一足。
世界最速ランナーである、「あの」キプチョゲが、ロンドンマラソンで履いたシューズ。
これまで市販はしていなかった、いわばキプチョゲ《特製仕様》のシューズなので、確かに、幻といえるもの。
そう考えると、税別75,000円という価格も、決して無謀ではないような気がする。
僕は、基本的にASICS派であるが、この靴には大いにそそられた。
…が、どんなにお金を払っても、僕は、この靴をゲットすることができない。
なぜか。
この靴には、非常に厳しい入手条件が設定されているからである。
再び、広告曰く…。
2017年3月3日以降のレースで、下記のタイムで走った方
男性:「フル 3時間00分00秒以下」
女性:「フル 3時間30分00秒以下」
サブ3!
しかも、それだけでゲットできるわけではない。
来週3月4日(月)の朝に、NIKE HARAJUKUに集合し、持ちタイムを申告して、応募する必要があるのだ。
・応募頂いた方の全員の申請タイムを集計し、
商品のサイズごとにタイムの速い順から優先購入権を付与いたします。
となると…。
単にサブ3というだけでは駄目で、できるだけ速いタイムを有している必要がある。
まさに、《最速》ランナーのためのシューズなのである。
いやはや、これはランナー心をくすぐる。
それはそうだろう。
この靴を履いているだけで、Nikeが認めた俊足ランナーであるという、大きなステータスになるからだ。
もしも僕がサブ3ランナーだったら(あり得ない仮定w)いてもたってもいられなくなる筈で、実に、上手い販売戦略だなぁ…と唸った。
販売日の設定も見事。
幻のシューズを求めて、快足ランナーたちがNIKE HARAJUKUに集合するのは、3月4日(月)の朝。
応募受付は7時半からなので、おそらく、6時台あたりから、俊足ランナーたちで賑わうだろう。
この日は、ちょうど、東京マラソンの翌朝にあたるため、朝のニュースでも、マラソンの話題が飛び交う。
そんな日に合わせての企画だから、テレビで生中継などもされる可能性が高い。
その宣伝効果たるや、まさに、計り知れないものとなる筈だ。
ごく限られたエリートランナーしか入手できない靴なのだから、宣伝になっても意味がないのでは…?
と思う人もいるだろう。僕も最初はそう思った。
しかし、そんなことはない。
「幻」のヴェイパーフライ は入手できなくても…。
この「ナイキ ヴェイパーフライ 4% フライニット」であれば購入可能。
《キプチョゲ》仕様の靴ではないが、「超快足」のヴェイパーフライシリーズとして、もともと大人気だった商品だ。
その価格は税別26,000円で、結構高い。
しかし、いったんエリート版の75,000円という価格を見てしまうと、安いんじゃないか?という錯覚さえ覚えるから不思議だ。
現状、NIKEの公式ショップでは在庫切れになっており、通常ルートでは入手困難。
しかし、市販されている商品だから、今後、ゲットするチャンスは十分あると思う。
さらに…。
ヴェイパーフライの廉価版となる「ナイキ ズーム フライ フライニット」であれば、比較的入手しやすくなっており、しかも、税別16,000円。
何だかメチャメチャ安いと思えてきた。
もう、完全にNikeの術中に嵌まっているw
僕のような鈍足ランナーであれば、「ナイキ ズーム フライ フライニット」で十分(すぎる)と言えるし、ゲットしてみようかなぁと思案中(^^;