僕が初めて買った勝負シューズは、ASICSのターサーゲイル。
もう、今から10年前の話だ。
これは、《薄底軽量》のスピードランナー仕様となっており、当時のASICS看板モデルだった。
このシューズの効果は絶大で、自己ベスト更新に繋がった。
その後も僕は、ターサーシリーズにこだわり続け、後継のターサージールシリーズに乗り換えていく。
だから、今年3年半ぶりのマラソン出場となった「北海道マラソン」でも、その後の「ニューヨークシティマラソン」でも、僕は、ターサージールを履いて走った。
今から考えてみると、それが大きな間違いだったのだ。
僕が履いて走ったのは、2017年から使い続けている「ターサージール 5」
今は亡きターサージール*1のラス前モデルだ。
このシューズを入手した頃の僕は、3時間半ぐらいのタイムで走っていて、だから、当時はもちろん大活躍してくれた。
しかし…。
その後シューズはかなり摩耗したし、それに加えて、僕の気力走力が大きく劣化した。
そんな状態で、このシューズを履いて走るのは無謀すぎた。
ターサーゲイルシリーズは、前述の通り《薄底軽量》が売りのスピードランナー向きモデルだから、クッション性などは皆無に等しい。
案の定、どちらのレースでも、3時間半を超えるあたりから、足裏の痛みが酷くなり、歩いていても辛かった。
奇しくも僕は、前述(10年前)のエントリーでこう書いている。
(ターサーゲイルは)ハイスピードランナー向けの仕様になっており、長時間のランニングには向かない。
だから、フルマラソンで使った場合、タイムが遅いと、脚が耐えられなくなる。
はい、仰る通り。
それがわかっていた筈なのに、どうして今履くんだよw
シューズは、ランナーにとって最大の味方であり武器なのに、暴挙にもほどがある。
バカとしか言えない。
レース後に発生した腰痛も自業自得。
僕の身体が、フルマラソン終盤における、着地の衝撃を耐えられなかった故に起きている(これは、激痛鍼の内田治療院で指摘された。)ものだからだ。
僕は、ようやくそれに気がついたので、ターサーたちにお別れを告げることにした。
ターサーゲイル/ジールたちには、沢山の思い出が詰まっているから、これまでは捨てることができなかった。
けれどそろそろ、そんな甘ったるい未練を断ち切って、今の自分と向き合わなければ。
さよなら、ありがとう。僕の大好きだったターサーシューズたち。
感謝しているよ。
*1:2019年発売の「ターサージール6」で終売。