成田ウェンブリーからの帰り道。
「あきら」に振られた僕は、傷心で夜の成田を彷徨っていた。
あぁ、早く代わりの餃子店を見つけなければ…。
僕は、あくまで餃子ランナーである以上、餃子難民になることだけは避ける必要がある。
最近、ランナーの肩書きはちょっと怪しくなっているが、餃子の肩書きだけは死守したいからだw
ただ、あんまり時間もないし、「餃子の王将」で妥協するしかないかなぁ*1…と思っていた矢先。
こんな店が目に入った。
「ラーメン」の幟が最初に目に入ったので、中華料理店かと思いきや、「沖縄そば」の幟も掲げられていた。
入口の派手な暖簾は、中華風というより沖縄風。ちょっと不思議なムードを醸し出している。
店名はないのだろうかと思いながら、見上げてみると…
「中華居酒屋 しんゆう GUSUKU」という表記があった。
GUSUKUとは、沖縄方言で「城」のこと。昔の沖縄旅行で得た知識が、脳裏に甦ってきた。
果たしてここは、中華料理店なのか、それとも沖縄料理店なのか。
沖縄料理店だとすると、餃子がない可能性もあったが、《中華居酒屋》を謳う以上、それはないだろうと判断し…。
入店。
店内は縦長の作りで、カウンター数席と、小上がりのテーブル席。
テーブル席の方は、ほぼ埋まっていたが、カウンターは空いていた。
僕は、店員の案内に基づいて、その隅に着席。
店内ボードのオススメメニューを眺めてみる。
ラフテー、スーチカ、ポーク玉子、チャンプル…。
沖縄限定「ハブボール」などというお酒の名前も書かれている。
うーん、やっぱりここは沖縄料理店なのか?餃子はないのか?と思いながら、テーブル上のメニューを見てみると…。
あった!
餃子の手書きイラストも添えられていて、「ジューシー!!」などとも書かれている。おぉ、なんだか自慢料理っぽいぞ。
ただ、このイラストには不思議な点もあった。
6個400円の筈なのに、イラストで皿に載っている餃子の数は5個。なぜか、1個が別途にプラスされた形になっているからだ。
1個だけ種類の違うものが出てくるのだろうか?と、一瞬気になったが、それはそれでブログのネタになるから、むしろ好都合w
ということで、もちろん注文。
餃子ができるまでは少し時間がかかるとのことだったので、すぐに出せるというザーサイと、瓶ビールを注文した。
ビールは、当然の如く「オリオンビール」だった。
やっぱりここは沖縄料理の店なのだ、ということをあらためて実感。
ただ、テーブル上のメニューには、普通に中華料理が並んでいたから、まぁ、多国籍料理店という方が正しいのかもしれない。
そんなことをつらつらと思いながら、成田ウェンブリーの余韻に浸っていると…。
焼餃子、登場!
ビジュアル的には、それほどインパクトはなく、ごく普通の餃子という感じ。大きさも標準的だ。
僕が、何枚か写真を撮っていると、カウンター越しにマスターが気さくに声をかけてくれた。
「餃子は、味が結構ついてますので、何もつけないで食べてもいいかもしれません。」
とのこと。さらに…
「お好みで、辣油だけつけて召し上がるのが合うと思います。」
という助言も。
手作り餃子への自負を見せつつ、しかし、押しつけがましくない感じのトーンだったので、僕は好感を覚えた。
ということで、マスターの教えに従ってみる。
うん。確かにしっかりと濃厚な味がついている。
噛みしめると、ジューシーな旨味が口の中に残る。
僕は、ザクザク感のある野菜系の餃子が好きで、それとタイプは違ったけれど、これはこれで悪くない。
そして、確かに、辣油だけつけて食べると美味しい。
そして。
個人的には、「ついで」のつもりで注文した、この、ゴーヤチャンプルが大ヒットだった。
とにかく、もの凄いボリューム。
僕は、カウンター越しに、その調理風景を見ていたのだけれど、かなり大きめのゴーヤをまるごと1本(!)使っていた。
揚げ豆腐、キクラゲ、もやし、そして、沖縄名産のポークも大量に入っており、食べ応え十分な上に、美味しい。
流石、沖縄料理の看板はダテじゃない。
いやぁ、これを食べるためだけに、また訪れたいと思ったほどだ。
僕は、すっかりこの店が気に入った。
気さくなママやマスターと色々話をさせていただいているうちに時間を忘れ、特急電車を2本も遅らせてしまったほど。(30分に1本しか来ないのに!)
マスターに、僕が餃子好きであることを伝えると、嬉しい答えが返ってきた。
なんと、「材料があって、手が空いている時であれば、その場で具をアレンジすることもできます」とのこと!
おぉ。
ならば是非、成田まで遠征しなければ…と思った。
成田ウェンブリーと合わせられれば最高だが、そうでなくても訪れたい、とっても気持ちのいい店だ。
*1:王将の餃子は嫌いじゃなく、むしろ、好きな部類に入るのだけれど、わざわざ成田で食べるのはなぁ…という意味。