今から23年前。1999年2月23日。
僕にとって、忘れることができないガジェットが、日本に上陸した。
IBM「WorkPad」だ。
僕はその頃、IBMの*1ThinkPadに陶酔しており、IBMという会社そのものにも惚れ込んでいた。
だから、そんなIBMが日本語版のPDA*2を出してくれたことが嬉しくてたまらなかった。
WorkPadは、IBM製造品ではなく、Palm社端末のOEMモデルとなる。
しかし、その筐体にはIBMのロゴがついて、しかも(ThinkPadと同じ)ブラックというだけで、僕は、痺れてしまったことを思い出す。
ThinkPadと韻を踏む、WorkPadというネーミングも素敵ではないか。
もちろん、即購入。
Graffitiと呼ばれる、特殊な手書き文字入力方法は、癖があったけれど、暗号みたいで楽しかったなぁ…。
こんな本を買って、貪り読んだことも懐かしい記憶だ。
記念日にあたって、久しぶりに、WorkPadたちを押入から取り出してみた。
初代が1台、スマートになった2代目のc3は、好きすぎて2台も買ったので、合計3台のWorkPad。
もちろん、全てもう起動しないし、初代のWorkPadは、液晶が黒くなってしまっているほど。
しかし、これまで何回かの断捨離をした時も、これらは処分できなかったし、今後もきっと所有し続けるだろう。
それぐらい、僕にとっては、思い出の詰まったガジェットなのだ。
前述のWorkPadナビゲーションブックも、本棚の奥に眠っていたので、競演させてみた。
いやぁ、懐かしい。懐かしいなぁ。本当に、素敵な時代だったなぁ。
スマートフォンの時代になって、モバイルガジェットは、WorkPad時代と比べものにならないぐらい進化している。
僕は今、その便利さを享受しているけれど、あまりに便利になりすぎたせいで、ワクワク感は失われてしまった。
WorkPadの時代は、使いこなすまで、かなりの苦労をしたけれど、それがホントに楽しかったのだ。
【蛇足】
実を言うと、このブログのプロフィール用アイコンは、そんなWorkPadと繋がりの深いものになっている。
これは、WorkPadのイラストではなく、初代Palm Pilotの画像なのだけれど、WorkPadの「元祖」ということで、僕は、ブログのプロフィールアイコンとして使うことに決めたのだ。
まぁ、誰も気がついてなかったろうし、どうでもいい話だろうけどw