デジタル小物が大好きだ。
今は、デジタル全盛の時代で、むしろ、ペーパー小物の方が貴重とされる時代になっている感があるけれど、一昔前は、違った。
スマホ、などという略称もなく、「スマートフォン?何それ?」と言われる時代から、僕はデジタルガジェットを愛していたのだ。
スマートフォン登場以前にも、ZaurusやWorkPadなどと言った、PDA*1を沢山持っていた。電子辞書も山ほどある。
デジカメは「デジタルマビカ」*2の時代から20年間、さまざまな機種を買い続けてきた。
とりわけ、21倍ズームを搭載しながらAndroid端末でもあるという、画期的なGalaxy Cameraはお気に入りで、今でも十分現役で活躍してくれている。
腕に巻く活動計(ウエアラブルガジェット)も、Nike FuelBandをゲットして以来、UP(シリーズ)→FitBit Charge2と繋いで、もう5年半が経つ。
僕のモバイル引き出しの中には、この他にも、何だかわからないようなデジタル小物が溢れている。
ただ…。と、時々僕は考えることがあった。
僕がこんなに、デジタル小物好きになったのは、いったいいつ以来だろう…?と。
今や、右を見ても左を見ても、デジタルガジェットだらけになってしまったので、僕は、そんな遠い記憶のことを、すっかり忘れていた。
しかし、ようやく思い出した。
かねてから愛読している、「昭和40年男」という雑誌が、思い出させてくれたのだ。
この雑誌については、書きたいことが沢山あって、いずれじっくり書こうと思っているけれど、今回は、僕が興奮した記事についてのみ、取り上げさせていただくことにしたい。
それは、この雑誌の人気企画である「夢、あふれていた俺たちの時代」という特集の中にあった。
今号の特集は昭和55年。
扉ページを飾ったのは、当時、横浜高校のエースで、甲子園を沸かせた愛甲猛だった。
僕は、懐かしさに酔いしれながら、パラパラと特集ページをめくっていたのだけれど、いきなり、「おぉぉーっ」と思わず声を上げてしまった。
デジアナ!アナデジ!
うぉー、懐かしい。懐かしいなぁ。いやはや、懐かしすぎてたまらない。
そんな感慨を抱くとともに、また、別の思いもこみ上げてきた。
そうだ、これが、きっと僕の、ファースト《デジタルガジェット》コンタクトだったのだろう、と。
今でこそ何の変哲もない時計に見えるかもしれないけれど、当時、この僕にとって、このガジェットは、とてつもなく未来的で、先進的。
最高に胸躍るアイテムだったことを思い出す。
これ以前にも、単なる《デジタル時計》と言うものは存在していたのだけれど、僕は、デジタル&アナログという、この組み合わせに痺れた。
思えば、この頃から僕は、ちょっと変わったアイテム、多機能っぽいものへの憧れがあったのだ。
当時、僕が購入した「アナデジ」も載っていた。
独特なアナデジ群の中でも、ひときわ変わった六角フェイスのデザインがとても気に入っていたんだよなぁ…。
シチズンのアナデジシリーズって、まだ続いていたのか。知らなかったw
でも、今、この商品を眺めてみると、「単なる時計」にしか見えなくて、これをデジタルグッズと呼んだら笑われそうだ(^^;