Aewsome!
Gyoza: The Ultimate Dumpling Cookbook
ネイティブスピーカー気分で、僕はそう叫びたくなった。
この本の素晴らしさは、「Good!」や「Great!」というような、ありきたりの英単語では表現しきれない。
まさに、awesomeであり、fabulousであり、marvelousな本が発売されたのだ。
これは、「あの」パラダイス山元さんによる、究極レシピ本「餃子の創り方」の完全英訳本。
餃子の創り方
この本、そして、パラダイス山元さんが主宰される「蔓餃苑」の素晴らしさについては、過去のエントリーで詳しく書いた。
だから今回は繰り返さないけれど、パラダイス山元さんの創られる餃子は、今でも間違いなく日本一。
いや、「今でも」どころか、年々さらに進化を続けている、究極至高の餃子なのだ。
そんなパラダイス山元さんが上梓された秘伝のレシピ本が、ついに完全英訳されたのだから、これは、国際的なビッグニュース。
まさに、世界中の餃子ファン、必見・必読の本と言える。
餃子は、これまで「dumpling」と訳されることが多かったのだけれど、果たしてそれでいいのだろうか。
dumplingとは、基本的に《ゆで団子》という意味であり、水餃子や茹で餃子ならまだしも、焼餃子は明らかに違うと思う。
PAN FRIED DUMPLINGSという言い方もあるにはあるが、無理矢理感は否めない。
この本の表紙でも、便宜上dumplingという英訳を使っているものの、「ultimate(究極の)」という形容詞をつけて、区別している。
だから、近年、「餃子」=「GYOZA」という、正しい解釈が広まってきているのは嬉しい限り。
僕は、今年行ったシカゴでもそれを実感した。
街なかのスーパーにある、冷食や惣菜コーナーで、普通に「GYOZA」として販売されていたからだ。
全世界的にも、日本の餃子の素晴らしさが浸透し始めている今だからこそ、この本の刊行は価値がある。
この本には、序文ページから餃子に対する愛が詰まっているが、英語圏の人にとっては、「えっ?これが餃子?」と驚く人もいるかもしれない。
そして、その中身を見ると、さらに驚愕するだろう。
もちろん、こんな感じのオーソドックスな*1餃子レシピもあるにはあるが…。
こういった「唯一無二」の餃子も満載。
パラダイス山元さんの《創作芸術》とも言える、宝物レシピが詰まった、究極の餃子本なのである。
もしも今後、外国人と餃子パーティーなどを開く機会があるなら、これ以上の本はないし、そうでなくても、餃子好きであれば、英語の勉強にもなって一石二鳥。
全世界の「GYOZA」ファンに勧めたい、究極の餃子本だ。
シカゴでは、GYOZAの専用タレも発売されていた。
この本のレシピでGYOZAを創ったら、是非、専用タレをつけて食べてみようと思う。
- 作者: Paradise Yamamoto,Ken Watabe,Debra Samuels
- 出版社/メーカー: Tuttle Publishing
- 発売日: 2018/10/09
- メディア: ハードカバー
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*1:と書いてはみたが、それは見かけだけの話。もちろん、パラダイス山元さんによる餃子レシピなので、生半可な餃子とは違う。