餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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4DX SCREEN版『ゴジラ-1.0』鑑賞で味わった「臨場感」と「残念感」

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先週末。

僕は、再び『ゴジラ-1.0』のロードショーに赴いた。

各種ネタバレサイトをいろいろ見て、さらに、原作本を読んだことで、より深くゴジラワールドを堪能できると思ったからだ。

現在大ヒット中の映画なので、座席の事前予約はマスト。

ということで、僕は、先週半ばの予約開始時に押さえておいた。

今回は、リピート鑑賞となるため、折角だから、1回目(BESTIA上映)とは違った環境で見てみようと決意。

IMAXも考えたが、それはまた次回のお楽しみとして、早めに終わってしまいそうなこちらの上映方式を選択。

4DX with ScreenXだ。

「4DX SCREEN」シアターは、体感型アトラクションシアター「4DX」と、
3面マルチプロジェクション上映システム「ScreenX」が融合した体感型シアターです。
革新的なスペシャルエフェクトと、視野270度の3面マルチプロジェクション上映システムによって、今までにないダイナミックな映画体験をご提供します。

4DX SCREENとは? | シネマサンシャイン4DX SCREEN特設サイト

座席が揺れ動き、風が吹き、熱や水しぶきを受ける「4DX」形式と、劇場内左右の壁もスクリーンになる「ScreenX」形式が融合。

日本全国でも、まだ数少ない、驚愕のコラボ上映方式である。

僕は、去年、「トップガン マーヴェリック」をこの上映方式で鑑賞。

3回目の鑑賞だったにもかかわらず、僕は、あまりの没入感に、心が揺さぶられ、ぼろ泣きしたことを思い出す。

『ゴジラ-1.0』は、途中の人情ドラマ的展開部分が、4DX向きではないため、あれほどの興奮と感動を得られるのは難しいだろうとは思った。

ただ…。

ゴジラが登場する部分や戦闘シーンでは、きっと、大迫力を味あわせてくれるに違いないと思い、僕は大いに期待した。

チケットは、特別料金で一般3,500円(!)もするのに、予約販売開始直後に瞬殺。

それでも僕は、何とか激戦を勝ち抜き、後方の良席をゲット!

準備は万端だった。

ということで、僕は大いに胸を躍らせながら、劇場に入った。

2時間あまりの上映時間が終了。

あらためて、傑作だという思いは感じた。2回ほど泣きそうにもなった。

ただ…。

「4DX」&「ScreenX」の究極タッグが持つポテンシャルを、生かしきれている作品か?と問われると、僕は首を縦に振れない。

もちろん、ゴジラが出てくる海洋シーンでは、船の揺れや水しぶきなどを再現していたし、3面スクリーンも迫力アップに貢献。

銀座のシーンでも、さまざまな仕掛けと画面展開に合わせ、さまざまな仕掛けが発動し、かなり興奮させてもらった。

その点では、「4DX」&「ScreenX」が、最高の臨場感を味あわせてくれたと言っていい。

しかし、その反面、大いに残念だった部分もある。

見た人ならわかってくれると思うが、この映画は、全体の半分程度が、《主人公の敷島を取り巻く、戦後の人間ドラマ》的な世界を描いている。

そして、その部分では、ほぼ「4DX」効果は沈黙、サイドスクリーンも非表示となる。

ひたすら正面スクリーンを眺めているだけになってしまうのだ。

そうなってしまうと、「4DX」&「ScreenX」上映の良さが全く生かせない。

画面サイズも音響も、IMAX上映はおろか、BESTIA上映にも劣るので、残念感が募ってくる。

この映画の人間ドラマ部分は賛否両論あり、僕は、どちらかというと否定派。

だが、そういったダレ場(だと僕には思える)部分があるから、ゴジラ登場シーンが生きるとも言えるため、全体的に傑作だという思いは動かない。

しかし、そんなダレ場が「4DX」&「ScreenX」向きでないことだけは明らか。

もちろん、前述の通り、ゴジラ登場シーンの臨場感は最高なので、それを味わえるだけでいいじゃないかという考え方もある。

ただ、特別料金3,500円を払ってまで見る上映方式なのかというと…個人的にはちょっと疑問を感じた。

『ゴジラ-1.0』は、この上映方式に向いた映画のようで、実は、向いてない映画なんじゃないかなぁ…。

これは、あくまで僕個人の感想なので(^^;


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