新潮社創業120周年記念トーク。
ツツイストならば誰でも知っていることだけれど、筒井先生と新潮社の縁はとても深い。全集の発行元であることは言うまでもなく、一時期は、専属執筆契約を結んでいたこともあるほど。
だから、その新潮社の創業120周年トークの第一弾として、筒井先生が選ばれたのは、必然であったようにも思う。
筒井先生のトークイベントと言えば…。
僕は、つい2週間前、このイベントに参加したばかり。
しかし、もちろん、今回も参加だ。
会場は、la kagu soko。
新潮社の書籍倉庫を改築した、レクチャースペースだ。
僕が到着したのは、開場受付10分前。
チケットは、前売り分で完売。先着順の自由席のためか、既に大行列となっていて。僕は3列目の席しかとれなかった。
場内では、サイン本も販売されていた。
3列目から見た情景。
思いの外、若い参加者が多い印象を受けた。特に、最前列は若者ばかりだった。若いファンがしっかりと増えているというのは、オールドツツイストとして、とても嬉しい。
イベント中の写真撮影は禁止なので、僕は筒井先生の写真を撮れなかったのだけれど…。
今夜の筒井康隆さん×佐々木敦さん。佐々木さんを初めとした筒井ファンからの新作を望むアツイ声に、さて筒井さんは何とお答えになったのでしょうか…?ご来場くださった皆様、ありがとうございました! pic.twitter.com/IkNQKuut7g
— ラカグ soko (@lakagu_soko) 2016年6月2日
la kagu sokoのTwitterで拝見することができた。
この写真を見ていると、昨晩の素晴らしいトーク内容が、脳裏に甦ってくる。
最近は、筒井先生のトークショーやインタビューが数多く行われているのだけれど、今回のイベントでは、それとなるべく重ならないように質問が設定されているとのことで、実際、新鮮で興味深い話を、沢山お伺いすることができた。
以下は、その内容をつらつらとメモ書きしたものの断章たち。
新潮社本縛り/聖痕、モナド、美男子の理由/最悪の接触(ワースト・コンタクト)とグルーチョ・マルクス/モナドはエンタメ/虚航船団、発売時の反響と反論/幕切れネタはいくらでも/繰り返し、反復は技法/アイデアは繰り返さない/ペニスに命中の主人公像/金を稼ぐ少女/新作は…。
などなど。
今朝はまだ、昨晩の余韻と興奮が残っていて、うまくまとめられないし、まとめる自信もない。
素晴らしい内容だったので、新潮社の雑誌などに採録が掲載されることを祈ろう。
昨日のトークイベントで、一番言及されていたのは、やはり「モナドの領域」。
僕は、もう何度も読み返しているけれど、今回のトークイベントでは、これまで気がつかなかった新鮮な情報を沢山伺うことができた。
昨晩の話を踏まえながら、また読んでみようと思う。
その他に言及された作品たち。
どれもこれも読み返したくなって悩ましい。
そう言えば、この本も家に届いていた。
昨晩のトークでは、演劇、戯曲絡みの話も出ていたので、その内容を思いだしながら、読んでいきたい。