あの伝説のレースから、もう1年。
本当に月日の経つのは早いものだ。
いかにあのレースのメンバーが凄かったか、僕が言葉で語るより、実際の
戦績を見て貰った方が早いだろう。
2歳・オープン・G3(馬齢) |
(混)(特指) |
芝・外1600m |
12頭立 |
着 |
枠 |
馬 |
馬名 |
性齢 |
騎手 |
タイム |
着差 |
コーナー順 |
3F |
人 |
主な戦績 |
1 |
4 |
4 |
マイネルレコルト |
牡2 |
後藤浩輝 |
1.34.8 |
|
6-5 |
33.3 |
1 |
朝日杯FS(G1) |
|
2 |
3 |
3 |
ショウナンパントル |
牝2 |
吉田豊 |
1.35.0 |
11/2 |
4-5 |
33.5 |
3 |
阪神JF(G1) |
|
3 |
6 |
8 |
スムースバリトン |
牡2 |
大西直宏 |
1.35.2 |
1 |
6-7 |
33.6 |
8 |
東京スポーツ杯2歳S |
|
4 |
8 |
11 |
フェリシア |
牝2 |
北村宏司 |
1.35.3 |
クビ |
2-2 |
34.1 |
6 |
フェアリーS |
|
5 |
1 |
1 |
アイルラヴァゲイン |
牡2 |
柴田善臣 |
1.35.4 |
3/4 |
1-1 |
34.3 |
5 |
NHKマイルC3着 |
|
6 |
2 |
2 |
インティライミ |
牡2 |
佐藤哲三 |
1.35.6 |
11/2 |
12-11 |
33.6 |
2 |
日本ダービー2着 |
|
7 |
5 |
5 |
ケージーカチドキ |
牝2 |
田中勝春 |
1.35.7 |
1/2 |
9-8 |
34.0 |
7 |
|
|
8 |
5 |
6 |
エイシンハッピー |
牝2 |
中舘英二 |
1.36.0 |
2 |
4-4 |
34.5 |
4 |
|
|
9 |
6 |
7 |
タマヒカル |
牝2 |
大庭和弥 |
1.36.3 |
13/4 |
9-8 |
34.5 |
10 |
|
|
10 |
7 |
9 |
オリオンザラングン |
牡2 |
村田一誠 |
1.37.0 |
4 |
9-10 |
34.9 |
12 |
|
|
11 |
8 |
12 |
ヤマカツカスケード |
牡2 |
江田照男 |
1.37.5 |
3 |
6-11 |
35.0 |
9 |
|
|
12 |
7 |
10 |
ワイルドリバー |
牡2 |
木幡初広 |
1.37.5 |
クビ |
2-3 |
36.1 |
11 |
|
|
LAP |
12.8-11.2-12.2-12.6-12.3-11.1-10.3-12.3 |
通過 |
36.2-48.8-61.1-72.2 |
上り |
70.8-58.6-46.0-33.7 |
平均 |
1F:11.85 / 3F:35.55 |
単勝 |
4 \210 |
複勝 |
4 \110 / 3 \190 / 8 \450 |
枠連 |
3-4 \630 (2) |
馬連 |
03-04 \640 (2) |
ワイド |
03-04 \280 (2) / 04-08 \820 (9) / 03-08 \1300 (16) |
馬単 |
04-03 \1040 (3) |
3連複 |
03-04-08 \3470 (12/220) |
こうしてみると、6着インティライミと7着ケージーカチドキ
*1の間には、大いなる深淵が
横たわっているような気がするが、それはさておき。
とにかく、凄いメンバーの揃っていたレースであったことは間違いない。
新潟2歳ステークスは、1200メートル戦だった1995年までは、どちらかと言えば
仕上がり早のスプリンターが活躍する傾向にあった。
しかし、その後1400メートル戦に変わって、ロサードやバランスオブゲームのように、
クラシックを賑わす馬も排出してきた。
さらに2002年からはマイル戦に変わったため、一層、将来性が問われるように
なってきたのだと思う。
昔のように、スプリント戦のままであったら、小倉で新馬戦を勝ったインティライミが、
わざわざ新潟まで遠征してくることもなかっただろう。
だから。
昨年までとはいかないまでも、今後もある程度レベルの高い戦いが繰り広げ
られるのではないだろうか。
前置きが長くなってしまった。
ということで、新潟2歳ステークス。
前日までの一番人気はショウナンタキオンである。
新馬戦の勝ち方がよかったし、母の父は新潟に強いトニービン、
鞍上は、今絶好調の田中勝春となれば、一番人気も頷ける。
唯一の3勝馬であり、他には2勝馬もいないメンバー構成なら断然
人気になってもおかしくないコスモミールに人気が集中しないのは、
血統と鞍上が地味なせいだろうか。
出遅れながら鮮やかに差しきったショウナンタキオンの強さは認めつつ、
僕はもう一捻りしてみたい。
終わってみたら「また牝馬だ!」と言われるような気がしてならないからである。
ならばコスモミールか。
それとも、実質2連勝
*2のニシノフジムスメか。
どちらもいいが、もっと魅力的な馬がいる。
マイネサンサンだ。
デビュー戦は34.1の上がりを使って、最後方から差しきった。
その時の出走馬18頭のうち、34秒台の上がりを使った馬はこの馬と、もう1頭
しかおらず、しかもそのもう1頭は34.9秒だから、いかにマイネサンサンの脚が
ずば抜けていたかわかる。
大井の名手内田博幸を早々と確保したことからも、陣営の意気込みがわかる。
怒濤の追い込みで新潟の関屋記念を勝った、母スプライトパッサーの血も魅力だ。
ショウナンタキオンとの差し比べになっても、十分太刀打ちできると見て、本命。
対抗はショウナンタキオン。まだ荒削りな雰囲気があるので、とりこぼす可能性も
あるのだが、その大物感と、新潟で冴えまくる田中勝春の騎乗に期待して対抗。
ニシノフジムスメの強さは認めるものの、内枠に入ってしまったことで、初戦の
悪夢を思い出しはしないか少し心配で、若干評価を下げる。
これにコスモミールも含めた4頭でほぼ堅いと思うが、穴馬も1頭。
新潟1800メートルの中距離を勝ってきたメジロモデラート。
マイネサンサンと同じくスペシャルウィーク産駒で、成長力もある筈だから、
外枠で伸び伸び走れれば一角崩しがあり得るとみた。
昨年のインティライミと同パターンのエイシンチャンドラだが、あのインティライミ
でさえ、6着だったのだから、初勝利までに3戦も要したこの馬では、苦しい
ような気がする。
それまで乗っていたアンカツや福永が乗りに来ない
*3というのも、
この馬の立場を示していないだろうか。ということで無印。
◎マイネサンサン
○ショウナンタキオン
▲ニシノフジムスメ
△コスモミール
△メジロモデラート
小倉2歳Sは、とにかく外枠圧倒的有利なレースで、ここ数年1〜4枠に入った
人気馬はことごとく飛んでいる。
ということで、アルーリングボイス、グランプリシリウス、エイシンアモーレと
いった人気馬の評価を大きく落とす。
本命は、初戦完勝の割に全く人気がないサンアントニオ。
ただ、この馬は牡馬なので、牝馬のトーホウアモーレも含めて2頭軸(弱気)を
本線にしたい。
実を言うと、小倉の方は、違う狙い方をしようかとも思っていたのだ。
この10年間で12頭立て以上のレースは8年あったが、そのうち、圧倒的に
強いのは12番枠で、(3,1,1,3)の好成績を残している。
ということで、密かに狙おうと思っていたのだが、12番枠のセントルイスガールに
騎乗するのは、僕の天敵、ヘボの小牧太となった時点で、僕の興味から
外れてしまった。