あ痛たたた、典ぃぃぃ〜。
騎乗停止の報を聞いて、僕は思わず叫んでしまった。
ここで何度も書いているように、横山典弘は、僕の一番好きなジョッキーで、
まだアンチャンだった時代からずっと応援している。
今年は年初から好調で、関東のリーディングを走っている上、重賞での
駒も揃っていたから、非常に楽しみにしていたのに、よりによってこの
時期に騎乗停止とは。
これで、ダービーのアドマイヤジャパンには乗れなくなってしまった。
ディープインパクトがいる以上、勝つことは難しいかもしれないが、
弥生賞、皐月賞と２度にわたって、絶妙の騎乗をした典のことだから、
今度も秘策を考えていたに違いないのだ。
名馬の存在は、素晴らしいライバルがいてこそ、さらに輝く。
アドマイヤジャパンは、それになりうる器だったのになぁ。
今年に限っては、たとえ２着であっても、馬主や厩舎からは十分に
賞賛されると思うだけに、そのチャンスを棒に振ってしまった代償は、
計り知れない。
さらに、安田記念のローエングリンに乗れなくなってしまったのも痛い。
色々と紆余曲折のあった馬だけれど、この馬の主戦が典であることは
間違いなく、典もその能力を高く評価していた筈だ。
前走のマイラーズＣで、２年ぶりの勝利をあげた勢いに乗って、安田記念制覇
も夢ではなかったと思うのに、それも一気に夢と消えてしまった。
あぁぁ、これもルールだから仕方がないとはいえ、よりによって、１年で
最も競馬が盛り上がるこの時期に騎乗停止とは、あまりにも痛い。
横山典弘というジョッキーは、とても繊細な心を持っているから、この時期に
休んだことを、あとあとまで引きずりそうで、それもまた心配なのである。
