日本時間、10月19日未明。
新しい「iPad」と「iPad Pro」が発表になった。
発表会こそなかったものの、YouTubeでは、Apple公式による動画が公開されている。
お馴染みのマンネリ気味のキャッチフレーズ「まったく新しい」をタイトルに掲げ、プレゼン形式で新製品を紹介。
プレゼンターたちは、その魅力をふんだんに伝えており、僕は思わず引き込まれてしまった。
相変わらず、Appleはプレゼンが巧いなぁと思う。
《大刷新》されたiPad、《大進化》を遂げたiPad Pro。どちらもとても魅力的だが、今回は、iPadをご紹介させていただこう。
ついに第10世代となったiPadは、そのデザインがフルモデルチェンジされた。
第9世代まで続いてきたホームボタンが廃止。iPad ProやiPad Airのようなデザインに変わった。
今回刷新されたのはそれだけじゃない。
・画面サイズ拡大(10.2インチ→10.9インチ)
・チップ性能アップ(A13→A14)
・カメラ性能アップ(8MP→12MP)
・電源ボタン兼用のTouch ID採用
・USB-Cコネクタ採用
・ポップなカラーリング
・専用のMagic Keyboard Folio利用でパソコンライクに
従来モデルに比して大幅に洗練されており、その価格は、6万8800円からとなっている。
「ProやAirにしようと思ってたけど、これでいいんじゃない?」と思う人もいるだろう。
とりわけ、USB-Cコネクタ採用は、待ち侘びていた人が多い筈だ。
ただ、個人的には、ひとつだけどうしても気になる点がある。
プレゼン動画では、完全にスルーされていた、この仕様。
それを見た時、僕は、一瞬目を疑った。
Apple Pencil(第1世代)に対応◆
え?嘘だろ。
折角ここまでフルモデルチェンジしたのに、なぜ、Apple Pencilは旧型対応のままなのか。
そもそも、Apple Pencil(第1世代)はLightningコネクタ対応のペンシルだから、USB-Cコネクタになった新型iPadには挿せないじゃないか。
僕は、何かの間違いかと思ったのだが、そうではなかった。
このような注釈が書かれていたからだ。
◆USB-C - Apple Pencilアダプタを使って、Apple Pencil(第1世代)をペアリングしたり充電できます。
USB-C - Apple Pencilアダプタ?
いったい何なんだ、それは。聞いたことないぞ。
僕は思わずそう叫びたくなった。
しかし、僕が知らないのも道理。それは、新商品としてさりげなく発表されていた。
どうやら、このアダプタを使ってApple Pencil(第1世代)をiPadと接続させるらしい。
しかも、このアダプタだけでは、iPadに接続不能。
これに搭載されている端子は、USB-C (メス)とLightning(メス)だからだ。
Lightning端子側にApple Pencil(第1世代)を挿しても、USB-C端子側は(メス)なので、iPad(第10世代)には直接挿せない。
ということは…。
このアダプタとiPadを繋ぐためのケーブルがさらに必要になる。
これこそ、 Apple Pencilのまったく新しい充電方式なのかもしれないが、個人的には、単に面倒くさいだけという気がする。
iPad本体の進化に免じて、そのぐらい我慢しろと言われるかも知れないが、進化したからこそ、僕は、実にもったいないと思う。
iPadにとってApple Pencilは、単なる関連商品ではなく、欠かせない盟友だからだ。
iPad ProやiPad Airとの差別化なのか、それとも、従来の「iPad」ユーザー(第1世代のApple Pencilを所有済みのユーザー)に配慮したものなのか…。
その理由はよくわからないけれど、実に残念だ。
【追記】
「台無し」は言い過ぎな気がしたので、タイトル変更させていただいた(汗)