餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

5週間ぶりに得た、左手の自由

スポンサーリンク

木曜日は、診療の日。

夜明け前に、悪夢の転倒で骨折をした2月1日以来、僕は、毎週整形外科に通い続けていた。

通うたびに、僕は、怪我が快方に向かっていることを実感。

ただ、先週の木曜日は、仕事が立て込んだため行くことができず、その後も時間がとれなかった*1ので、昨日は2週間ぶりの訪問となった。

つらかったギプス生活は、東京マラソン直前の木曜日で終わり、簡易な固定バンドに替わったため、日常生活がかなり楽になった。

さらに、今週に入ってから、僕は、手首の状態がかなり良くなっていると感じていた。

洗顔時やシャワー時など、バンドを外して動かしてみても、手首の痛みは殆ど生じなくなっていたからだ。 

「もう、バンドを外しても大丈夫なんじゃないか?」

そう思った。

しかし、その一方で、焦ってはいけない…という思いがあり、だから、はやる気持ちをグッとこらえて、診療の日を待っていたのだ。

f:id:ICHIZO:20180309044431j:plain

待合室で順番を待つ間、僕は左手を見つめた。

2週間、装着し続けた固定バンド。それと決別できるかもしれないと思ったから、記念に写真撮影をした。

ほどなく、僕の名前が呼ばれる。

診察室に入るなり、僕は先生からこう聞かれた。

「東京マラソン、どうでした?」

先生は、僕の骨折診断以降、ずっと心配し、気にかけてくれていたので、僕は、こう答えた。

「おかげさまで完走できました。どうもありがとうございます。」

と、この話はこれで終わり…と思ったが、終わりではなかった。

「タイムはどれくらいだったんですか?」

僕は、一瞬回答をためらった。

先生には、「以前は、3時間半ぐらいで走っていた」などと話した記憶があるからだ。

「手首は問題なかったんですが、練習不足などが響きまして…。4時間13分かかっちゃいました。」

すると、先生はパソコンへ向かい、僕の電子カルテに、

「東京マラソン、4時間13分」と入力した。

僕は、そんなことを入力する必要があるのだろうか…?wと思ったが、まぁ、それだけマラソンに関心、理解のある先生だということなのだろうということで納得。

入力後、先生は、僕を振り返り、こう尋ねた。

「で、左手の具合はどうです?」

僕は、殆ど痛みが治まっていて、大きく曲げなければ問題ない点を強調。快方に向かっていることを訴えた。

先生は、僕のバンドを外し、手首周りを何ヶ所か掴んで、痛みを感じないか尋ねてきた。僕は、それに対しても、殆ど痛くありません、と回答した。

すると…。

「まぁ、大丈夫かとは思うのですが、一応、念のため、レントゲン写真を撮らせてください。」

もちろん了承。

ということで、僕はレントゲン室の待合所へ移動した。

f:id:ICHIZO:20180309050654j:plain

ここでの撮影は、あっという間に終了。

手首の撮影は、もう4回目になるので、その手順も馴れたものだ。

撮影後しばらくすると、再び、診察室から僕の名前が呼ばれた。

先生は、骨折日(2月1日)の写真と、撮影直後(3月8日)の写真を見比べながら、僕にこう言った。

「手首のところにあった線が、殆ど消えていますね。若干もやもやしていますが、ほぼ大丈夫だと思います。」

と。

僕は、「もやもや」って何だろう?という疑問はあったものの、それよりも、「ほぼ大丈夫」という言葉が大きいと感じ、こう尋ねた。

「では…もう、バンドをしなくてもいいでしょうか?」

先生の回答を待つ。ちょっと緊張した瞬間。

「念のため、まだしばらくは装着していてください」などと言われる可能性もあると思ったからだ。

しかし、先生の回答は、そんな僕の不安を払拭してくれた。

「はい、もうしなくていいんじゃないでしょうか。」

おぉ、ついに!

僕は、この日が来るのをずっと待っていたので、本当に嬉しかった。

どうもありがとうございます、と伝えた僕に、先生はこう告げた。

「ただ、一応、日常生活では少し気をつけてください。で、4月になったら、もう一度確認させてください。」

僕は、もちろん、わかりましたと回答。

先生にあらためてお礼を言って、診察室を出た。

f:id:ICHIZO:20180309052009j:plain

会計待ちの間、僕は再び左手を見つめた。

掌に負っていた擦り傷も癒え、5週間ぶりに訪れた、完全な左手の自由。

最近は、バンドを衣類のようにも感じていたので、逆に、ちょっと不安に感じてしまうほどだった。

でも、やっぱりもちろん、バンドなどない方が生活しやすいに決まっている。

だから本当に嬉しい。

ただ、油断は禁物。僕の場合、「一難去ってまた一難」のようになることが多いからだ。

これからは、同じ轍を繰り返さないよう、十分に気をつけて生活していきたい。

*1:僕の通っている整形外科は、診療の終了時刻が早く、土日も休みなので、なかなかハードルが高い。


マラソン・ジョギングランキングへ