東京マラソン2023まで、1週間を切った。
カウントダウンも大詰めだ。
僕は、僥倖にも出走権を得ているので、本来であれば胸躍る時期だった筈。
しかし、僕を取り巻く状況は、そんな気分に浸らせてくれなかった。
昨年夏以降、たびたび発生している腰痛が悪化して、どうにもならなくなってしまったからである。
今月初めのエントリーでは、「たった5kmさえまともに走ることができていない」と書いている。
レース1ヶ月前にそんな状況では、マラソンどころじゃないというのが、正直な心境だった。
…けれど、今月に入って若干状況が好転。
先々週末は、3ヶ月ぶりに10km走れたし、先週は、ウォーク混じりではあったが、何とか25kmを踏破できた。
ならば、なんとかぎりぎり間に合うかもしれない。
「25kmも走り抜けないのに、残り17kmはどうするんだ?」という不安もあるにはあるのだけれど、ランナー暦12年の経験が、何とか支えてくれると信じよう。
今月になって状況がよくなってきたのには理由がある。
ストレッチなどを入念に行うようになったのも大きいが、もうひとつ。
これを履いて走るようになったこと。
HOKA ONE ONEの、クリフトン8だ。
クリフトンシリーズと言えば、超厚底で「足に優しい」クッション性が売り。
以前からその存在は知っていたのだけれど、僕は基本的に薄底派だったので、興味がなかった。
しかし。
薄底シューズ利用による衝撃が、腰に影響を及ぼしているということが判明してから、クッション性のある厚底シューズを物色。
これに行き着いたという訳だ。(その時点では、後継の「クリフトン 9」がまだ発表されていなかった。)
愛読している「ランニングマガジン・クリール」誌でも、高評価だったことが決め手になった。
今年の初め、アウトレット品が安価で販売されていたので、ゲット。
入手直後から、腰痛がひどくなり、全く走れなくなったため、しばらくはお蔵入りにしていたのだけれど、今月に入って、恐る恐る使い始めてみて、驚いた。
それまで僕が履いてきたシューズと全然違う!ということだった。
「守られてる感」が半端ない。足を優しく包み込むような極上の履き心地。
それまでのシューズでは、少しでもスピードを上げると、腰に響いて違和感を感じた。
しかし、このシューズにはそれがない。
急傾斜を駆け下りても、着地の衝撃が腰に響かない!のだ。
シューズの性格的に、出せるスピードには限界があるようだが、今の僕はどうせスピードなんて出せないので、これで全く問題ない。
むしろ十分すぎると言えるぐらいだった。
この靴で走るようになってから、ランニング後の負担は大きく軽減された。
先週、這々の体で25km走った後、僕は、腰への後遺症を心配したが、それが再発しなかったのは、この靴のおかげであることは間違いない。
いやぁ、本当に、クリフトンさまさまだ。
スピード系のシューズではないため、レースで使うには、「4時間~完走」レベルのものとなるようだ。
しかしそれも、今の僕には十分すぎる条件。(今の練習量では、サブ5も厳しいと思っているので…。)
ありがとうクリフトン。一緒に東京の街を走って、僕を助けてくれ。