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NHK海老沢会長辞任

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やっとのことで、NHKのドンが辞任することになった。
しかし、もはや遅すぎるとしか言えない。

NHKの海老沢勝二会長は25日、石原邦夫経営委員長に辞表を提出し、受理された。辞任は同日付。海老沢会長の側近だった笠井鉄夫副会長と関根昭義専務理事・放送総局長も同日付で辞任した。
 昨年7月以降に相次いで発覚した不祥事を理由にした視聴者の受信料不払いが経営基盤を直撃、首脳陣3人の引責辞任という異例の事態に発展した。
 経営委は後任会長に橋本元一専務理事・技師長を任命した。NHK生え抜き会長は6人目。副会長にはアナウンサー出身の元NHK解説委員永井多恵子さんが女性で初めて起用された。橋本新体制は視聴者の信頼回復を実現し、受信料不払いに歯止めをかけられるかどうかが課題となる。

今回辞任の引き金となったのは、元チーフプロデューサーの詐欺事件から
始まった一連の不祥事である。
しかし、それでも居直りを決め込んだこの傲慢な独裁者を、会長の座から
引きずりおろしたのは、内部からの自浄作用ではなく、「受信料不払い」と
いう、視聴者の力だった。


だから、海老沢会長及びその一派の辞任となっても、内部昇格での後任体制では
ダメなのではないだろうか。
問題が起きた時点ですぐに「会長辞任→新体制」となっていれば、それでも
何とかなったかもしれないが、今更ではどうしようもない。
会長を自力で辞任に追い込むことさえ出来なかったメンバーに、今更何も期待
できないからだ。


ここまで引き際を間違えた以上、それこそ、日産ゴーンのように、外部からの、
衝撃的な改革でも行わない限り、NHKが変わったということにはならないと、
僕は思う。


そもそも、テレビを買っただけで発生してしまう、理不尽な受信料システムを取り
ながら、それで経営維持できていたのは、NHKが、スポンサーに左右されない
公正な《信頼できる》企業であるというイメージを、視聴者に抱かせていたからだ。


しかし、そのイメージはまったくの幻想であることがわかった。


公共料金として集めた資金を使い込む。
その不祥事を隠蔽しようとする。
さらには、最近発覚した政治家による番組内容介入。


こんな放送局が《信頼できる》企業であってたまるものか。
受信料不払いが増えるのは当然至極のことであるし、もはや、この流れを
止めることはできない。


何より今回NHKにとって一番痛手であったのは、連日の受信料不払い報道に
よって、「受信料は払わなくてもいいものなのだ」ということを、皆が気づいて
しまったことなのではないか。
払っても払わなくてもいいなら、払わない方がいいに決まっている。


いったん払うのをやめた人たちが、改めて払うようになるとは考えにくいし、
今後は新規の契約もスムーズにはいかない筈だ。
NHKは、今回の人事刷新を機に信頼回復を図るというが、一度転がって
しまった石は、そう簡単には止められないのではないかと、僕は思う。


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