餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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むしろ再生のきっかけになって欲しいと祈るBlackBerry身売り

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最初に知った時は、やっぱりショックだった。


経営不振に陥っているカナダの携帯端末メーカー「ブラックベリー」は、23日、投資会社がつくるグループにすべての株式を売却することで基本合意したと発表しました。(中略)
ブラックベリースマートフォンを手がけるメーカーの草分け的な存在で、その製品はビジネスマンを中心に普及し、2009年には世界のスマートフォン市場でのシェアが20%近くにまで拡大しました。
しかしアップルやサムスン電子などライバルとの激しい競争の結果、最近はシェアが3%以下にまで落ち込み、業績の低迷が続いていました。
ブラックベリー 全株式売却へ NHKニュース:

どうかデマであって欲しいと祈った。
しかし、NHKニュースでも報道されるぐらいだから、もう決定なのだろう。ひとつの時代が終わった気がした。

カナダResearch In Motion(RIM)は1月30日(現地時間)、新OS「BlackBerry 10」のリリースに合わせ、社名をBlackBerryに変更したと発表した。社名を主力製品名と統一することで、世界でのブランドプレゼンスを強化する。
RIM、社名をBlackBerryに変更 - ITmedia ニュース:(2013年01月31日)

思えば、この社名変更あたりが転換点だったような気もする。

ソーステン・ハインズCEOは発表文で、「RIMは最初のスマートフォンBlackBerryを創造し、世界中の何百万人ものつながり方を変えた。われわれはBlackBerry 10で、当時と同様の発明とイノベーションでモバイルコンピューティングを再定義する。世界でのBlackBerry 10の立ち上げは、社名をBlackBerryに変更するのにふさわしいタイミングだ」と語った。

この自信満々な発表から、1年も経っていないのに身売り…。
社名を「BlackBerry」としたことで、ネームバリューが高まり、それが身売りの価値を上げたとすれば皮肉なことだ。
個人的な思いとしては、BlackBerry 10への方向性が、全ての誤りだったような気がしてならない。フルタッチ端末主軸への転換。それが大きな間違いだったのだ。
物理キーを搭載した端末も残ったとはいえ、トラックパッドや発話、終話キーを撤廃するなどの暴挙に出て、単なるテキスト入力用のQwertyキーに成り下がってしまった。
「発明とイノベーションでモバイルコンピューティングを再定義」したらそうなったのかもしれないが、結果的にはそれが大失敗だったと思う。
ただ…。僕は思うのだ。願うのだ。身売りが、むしろBlackBerry再生のきっかけになってくれることを。
間違った方向性に進んだこの1年を捨て、それまでのシンプルで信頼性の高いBlackBerryを取り戻すきっかけにならないかと。
昔、IBMのPC部門レノボに売却された時、僕は大いに落ち込んだけれど、未だThinkPadというブランドの魂は残り、むしろ最近は活気を取り戻しているようにも見える。
…全然関係のない話かもしれないが、個人的には、そんな印象を抱いた。
BlackBerryという素晴らしい端末を生み出してくれた会社が売却されてしまうのはとても残念だけれど、その魂が新会社で行き続け、再生してくれることを祈りたい。
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