ドミノ倒しには、不思議な魅力がある。
作成には、多大な時間と粘り強い気力が必要になるけれど、ピースが増え、倒れ方が複雑になっていけばいくほど、その魅力は増していく。
苦労して作ったものが、たったひとつのアクションをきっかけに、あっけなく崩れてしまう。
なんだかちょっと切ない気もするが、でも、だからこそドミノ倒しは楽しい。
大量のピースが、最後まで倒れきった時、大いなる爽快感、達成感を感じるからだ。
僕はとっても不器用なので、100ピースぐらいのドミノ倒しも作れない。
ただ、ドミノ倒しを見るのは大好きで、これまでに数々の動画を見て感動してきた。
単に倒れるだけじゃなくて、倒れたことにより、新たなデザインや絵を作り出すというドミノ倒しは感動的で、その作者には敬服するばかりだった。
だから、この動画を見た時は本当に驚いた。
壊すと完成する約1万個のピラミッドドミノを新居でやってみた pic.twitter.com/o1tWAbGI7z
— Daisuke Fujikawa (@cobalt_kura) 2022年5月24日
立体型のドミノというだけでも凄いのに、崩れたあとに現れたものを見て、唖然呆然。
この《最終形》にするために、どうやってドミノを組み上げるんだ?嘘だろ。あり得ない!
実を言うと、そんな「あり得ない」ドミノには、仕掛けがあった。
そう。
これはなんと、全て…。
CGで作られた
ものだったのだ。
しかし、そうだと知っても尚、僕の驚愕は止まらなかった。
確かに、CGならばこういった世界を作り出すことは可能だろうと思う。
しかし、単に思うことと、それを実現させることは、全く別物だからだ。
《新居でピラミッドドミノを作ってみる》という構想力が何より素晴らしいし、細部に至るまでの作り込みが半端じゃない。
ドミノが倒れていく瞬間が鏡にも反映されているという、芸の細かさには恐れ入るばかりだ。
いやはや、夢があるなぁ。未来だなぁ。
僕は、そんなことを感じずにいられなかった。
素晴らしきクリエーターに喝采。