新型コロナウイルスによる影響は、世界中に押し寄せている。
WHOが、パンデミック(感染症の世界的流行)を宣言した通り、その流れは、もう止まらない、と言った状況だ。
当然、世界の主要マラソン大会にも大きな影響が出てきた。
アメリカは、先週、LAマラソンを強行開催しているが、国家非常事態宣言が出るような状況になっては、もう、お手上げ。
世界一の伝統を誇るボストンマラソンが、開催124回目にして初めての延期という事態になってしまった。(4/20→9/14)
そして、ボストンと同じWMM(ワールドマラソンメジャーズ)の一角であるロンドンマラソンも…。
10月に延期となることが決定。(4/26→10/4)
いやはや、恐ろしい時代だ。
ロンドンでは、少し前まで、市長候補が、「東京五輪中止なら、ロンドンでやる」などと言っていたのに、この有様。
もはや、世界中がコロナウイルスに侵食されつつある状況で、《対岸の火事》でいられる国など、どこにもないのだ。
これで、Six Starを形成している大会のうち、春の3大会が、コロナウイルスの影響を受けることになった。
流石に、秋シーズンの3大会(ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)は大丈夫だと思うけれど、ちょっと気になることがある。
春開催予定だったボストンとロンドンが、秋開催に延期となると、その日程が超強行軍になることだ。
現時点でのスケジュールは、以下の通り。
・ボストンマラソン:9月14日
・ベルリンマラソン:9月27日
・ロンドンマラソン:10月4日
・シカゴマラソン:10月11日
・ニューヨークシティマラソン:11月1日
ベルリン~ロンドン~シカゴは、なんと3週間連続での開催!となる。
これらの大会を含む、ワールドマラソンメジャーズ は、各大会の上位者が得点を獲得し、年度毎に、その累計得点を競う。現在は、シリーズXIIIが開催中だ。
エリート選手たちにとっては、レース選びも非常に重要な鍵になってくる。
世界のエリートランナーたちは、超過密日程の中で、いったい、どのレースを選択するのだろう。
ちょっと気になる。