先週末、たまたま立ち寄った書店で発見。
あのころangle1979 渋谷・六本木・銀座・横浜・下町編・新宿・池袋・吉祥寺・中央線沿線編
見た途端に、雄叫びを上げそうになった。
なんと、「angle」ではないか。
それは、僕が子供時代に貪り読んだ雑誌の名前だった。
今回は、その別冊復刊ということだったけれど、それでも大きな衝撃を受けた。もちろん、即、購入。
今の若い人には、「なんのことだ?」と思われるかもしれないので、以下、僕が興奮する理由を、以下に記載させていただこう。
「angle」とは…?
- 1977年~1985年に、主婦と生活社から刊行。
- 首都圏地区のタウン情報誌
- 《ウォーキングマガジン》が、コンセプト
- 手書きの詳細地図が、とにかく圧巻!
…などと書いても、ちょっとイメージが掴みにくいかもしれない。
先日、実家に帰った際、たまたまバックナンバーを見つけて、持ち帰っていたので、それをご覧いただこう。
「angle」1979年4月号~新宿特集
新宿特集。
毎回、味のある表紙で、これもとっても好きだった。
表紙をめくると、新宿駅周辺の詳細な手書きマップが綴じ込み付録として挟み込まれている。
本誌内でも、1979年当時の新宿の街が、実に詳しく掲載されており、例えば…。
焼き鳥横丁だけでも、こんなに詳細な手書きの記事が掲載されているのだ。
購読当時、僕はまだ未成年だったけれど、いつか、ここで思いっきり焼き鳥を食べて飲んだくれたいなぁと思ったことを思い出す。
タウン特集…だけじゃない!
angleの圧巻部分は、なんと言っても街歩き、タウンの特集だけれど、それ以外の特集も非常に充実していた。
目次。
メイン特集である「新宿'79」以外も、タウン誌の真骨頂といえる記事が並ぶ。
「新上京者のための東京生活百科」とか、「山手線29駅徹底案内」とか「山手線の内側を歩く」とか、興味深い記事が満載。
読みどころは、タウン特集だけじゃない。
こんな記事もあった。
いやはや懐かしい、1979年当時のステレオラジカセカタログ。僕のような昭和世代のオッサンは、これだけでビビッときてしまう筈だ。
昭和40年男 2015年 04 月号 [雑誌]
実際、「昭和40年男」でも大々的に特集されている号があったw
専用の綴じ込みバインダーも!
1979年当時、首都圏地区の情報誌と言えば、なんと言っても「ぴあ」だったが、チケット購入などの情報がメインだったから、雑誌としては一過性の記事が多かった。
しかし、「angle」は違う。
タウン特集にしても、その他の記事にしても、時期にとらわれない良質な情報を掲載しているため、実に保存価値が高い。
そのため…。
このような、専用の綴じ込みバインダーも発売されていた。
僕は、これを何冊も持っていた。その多くは、まだ、実家の物置に眠っている筈。
あぁ、懐かしい。懐かしいなぁ…。
僕は、あらためて、この雑誌を、隅から隅まで貪り読みたくなった。
復刊「あのころangle」とは…。
今回、僕が書店で見つけた雑誌(ムック)は、そんな本誌とは、ちょっと違う。
当時の「angle」誌では、毎号、メインでひとつのタウンを大々的に特集していたが、その好評に応え、タウン特集だけを取り出し、「街と地図の大特集」という形で、別冊で発売していた。
今回の「あのころangle」は、そんな別冊を2分冊して復刊したものとなる。
ただ、単に、当時の別冊をそのまま復刊しただけではなく、さまざまな工夫がなされている。
「あのころ angle」綴じ込み付録
1979年当時の鉄道路線図と美術館マップ。
鉄道ファンの端くれとしては、「まだ、あの線もこの線も存在しないんだなぁ…。」などと、見ているだけで、ワクワクする。
湘南新宿ラインどころか、埼京線だってないのだ。
美術館の紹介も、もちろん、手書き。
僕は美術に詳しくないが、その説明を読んでいるだけで行ってみたくなるし、当時と今の美術館を比べてみたくなる。
この付録だけでも、十分に購入の価値があるのではなかろうか。
タウン特集再現…+αも!
タウン特集記事では、詳細手書き地図や、紹介記事をそのまま復刻掲載。
今、あらためて読み返してみても、その凄さに痺れる。
それはそうだろう。まさに、この地図こそがangleの真骨頂。
なんと、これだけの手間をかけて作られているのだ。まさに感涙もの。
僕は、その凄さ、素晴らしさに、あらためて胸が熱くなってしまったのだけれど、この復刊本が凄いのは、それだけじゃない。
各記事の下面では、「その後」の情報をしっかりフォロー。
随所に、「今も残る店」などという記事も挟み込んでいるのだ。
当時を思い返して楽しめるだけでなく、歴史の重みを感じることができる内容になっている。感服。
「あのころ」の情報も満載!
「あのころangle」では、圧巻のタウン特集復刻記事に加えて、当時の関連情報も数多く掲載されている。
ヒット商品 家電編。
いやはやなんとも、家電の数々。そのレトロっぷりにも痺れる。何もかもが、ごつくて、大きい。
まだ、iPhoneはもちろん存在しておらず、携帯電話だってSFの世界だった時代の話だ。
ヒット商品 たばこ・食品編。
僕は、煙草を全く吸わないため、煙草のブランドは全くわからないのだけれど、食品については、当時のヒット商品が数多く生き残っていることがわかる。
進化、変貌がめまぐるしい「家電」とは大きな違いだ。こと、食の世界においては、伝統の力が凄いということを実感。
芸能・音楽編。
ヒットチャートや、ジャケット写真に胸がときめくだけでなく…。
当時の若者に絶大な人気を誇った、石川ひとみのインタビューなども掲載されている。
「昭和40年男」の愛読者などには、ドストライクな筈だ。
まとめ?
今回の別冊に掲載されていた「angle」の記事方針。
これに共感できる人ならば、きっと、面白い筈。
とにかく手書きの詳細地図が圧巻だから、1979年当時の東京を思い返す際、絶対に役に立つ。
もっと時代が経てば、資料的価値の高い、高価な古地図になるのではないかと思うほど。
そして…。
何度も書いているけれど、とにかく、「昭和40年男」世代は、必読・必携。絶対に購入の価値があると思う。
超オススメだ。
あのころangle 街と地図の大特集1979 新宿・池袋・吉祥寺・中央線沿線編
- 作者: 主婦と生活社
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2018/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あのころangle 街と地図の大特集1979 渋谷・六本木・銀座・横浜・下町編
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