実に腹立たしいメールが来た。
名前：真理
年齢：37歳
職業：会社経営
年収：3600万円
写真：あり
一言：逆援助の相手を探してます。会社経営で毎日忙しく出会いがなかったです。お金のことは心配いらないので週末に逆援助デートしてくれませんか？
☆返事はこちら☆
http://xlx.on.pc1.jp/secret.php?pr=*****
内容だけ見れば、別に新鮮さはない。
こんなメールを読んで引っかかる奴は、日本中探してもいないだろうと
思われるほどの下卑た内容で、本来ならばネタにするにも値しない。
僕のＰＣには毎日のように送られてくるが、Norton AntiSpamの検知で
すぐにゴミ箱行きとなる代物だ。
しかし、今回このメールが届いた先は、僕のＰＣではないのだ。
携帯のメールアドレス宛に届いたとなれば、話が違う。
ＰＣに来るスパムは無視したり、捨てることができるが、携帯に送りつけ
られるパターンはそうはいかない。
勝手に受信料をとられる上に、いちいち確認しなければ捨てられないので、
不愉快度は何百倍にも及ぶ。
だからこそ、僕はこれまで十分に対策を打ってきたつもりだった。
ごく身内の人間にしかメールアドレスを知らせないのは当然として、
ランダムなアドレスに送りつけてくるスパムに対しても、これまでの
経験を生かして、十分な対策を打っていた。
16文字にも及ぶ英語・数字の混在アドレスなので、機械的に作成する
ことは不可能に近く、現実的に、これまでは安息の日々を送って
いたのである。
それなのに、なぜ、こんなメールが来たのだ。
僕の疑問は、そのメールの数時間後に送られてきた、以下のメールで氷解した。
株式会社カカクコムでは、不正アクセスにより、当社サイトを一時閉鎖しております。
その後の追跡調査により、22,511件のお客様のメールアドレスが第三者に詐取されたことが判明し、貴方様のこのメールアドレスが含まれていることを確認致しました。（※尚、詐取された情報に、メールアドレス以外の情報は含まれておりません）
お客様には多大なご迷惑、ご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます。
ご不明な点等ございましたら、本メールにそのまま返信する形で、お問合せ下さい。
そうだ、そうだった。
昔、「価格.com」のお知らせメール*1に登録していたことを忘れていた。
通常、こういったお知らせメールは、ＰＣの捨てアドレスに登録するのだが、
その時は、「安くなったらすぐ買いたい！」と思っていた商品があったので、
携帯アドレスで登録してしまったのである。
このメールは、扱いショップでの価格が変動するたびに送られてきて、
しかも、価格が「上がった」時にも送られてくるので、うざったくなって
すぐに停止したのだが、その情報が残っていたとは。もうメールを停止してから
１年以上経つというのに。
使用しなくなった以上、登録メールアドレスの削除を要求しなかったことは
痛恨だが、それにしても腹立たしい。
今回の問題に関して、「価格.com」は被害者であり、罪がないことはわかって
いるが、それにしても、メールアドレス流出について体制の甘さはなかったのか。
油断はなかったのかと、八つ当たりもしたくなる。
ただ、一番腹立たしいのは、こういった情報を搾取し、不愉快なスパム業者に
横流ししている連中だ。
インターネットは便利な反面、こういった人間の屑のような連中が暗躍する
世界でもある。十分に気をつけて利用していきたい。
*1:欲しい商品を登録しておくと、その商品の価格が変動した時にメールでお知らせしてくれる
