先週末は、山北へ出かけた。足柄峠走を行うためだ。
先週は、東京ウルトラマラソンの疲れが残っているのか、週半ばのランで足がちょっと気怠かった。
だから、普通の週末であれば、疲労抜きを考えたところだったが、そうはいかない理由があった。
僕が、心から尊敬している岩本能史先生の、この本。
完全攻略ウルトラマラソン練習帳において…。
レース3週前の週末は、峠走を行うメニューが組まれていたからである。
ただ、僕は、この本を購入後、決してメニュー通りに走ってきたわけではない。それどころか、殆ど実行できていなかったというのが事実だ。
忠実に従うのならば、4週前の週末は、東京ウルトラマラソンの50kmなどというのは甘甘で…。
- 土曜日:【ソツケン】レースペース走(キロ5分40秒)60km
- 日曜日:【セット練】ジョグ240分
を行わなければいけなかったところだった。
3週前に入っても、水曜日は「レースペース走15km」を行う必要があったが、僕は走れなかった。
だから、今更、辻褄を合わせても仕方がないし、合うはずもないのだけれど、やっぱり、走れる時間がとれるなら、できる限りは頑張りたい。
そう思って、峠へ行くことに決めた。
足柄峠走は、スピードトレーニングが苦手で嫌いな僕にとって、苦しまずにスピードが出せる重要な練習メニュー。
僕は、そんなメニューがあることを、岩本先生のこの本で知り…。
6年前に初めて実施。
地獄と天国を味わってい以来、年に何回も、定期的に訪れているのだ。
3ヶ月半ぶりの山北は、朝から日が照りつけていて、結構暑かった。前回、2月にラン仲間と訪れた時、道中の気温は6℃。しかし、今回は…。
20℃にもなっていた。
僕は、朝8時台から走り始めたのだけれど、もう、この気温。
散歩ならば気持ちいい陽気なのかもしれないが、走るとなると別。しかも、斜度10%を超える上り坂が延々と続くのだ。
僕は、これまで、万全な状態や気候であっても、歩かずに登り切ったことがなかった。
先週末は、足が疲れていた上に、この気温となっては、もちろん、走り続けられるわけもなく、9km地点あたりから歩きを交えながら上り続けた。
しかし、何とか…。
頂上に到達!
前回の峠走は曇天で見えなかった富士山が、先週末は、はっきり見えた。
絵画のような情景で、美しい。
これを見られただけでも、上ってきた甲斐があった。
ここまで来れば、あとは重力に任せて駆け下りるだけ。僕は、ちょっとわくわくした気分にさえなった。
足柄峠走は、往復24kmのランになるのだけれど、12kmの上りを終えてしまえば、下りの12kmは短く感じるし、かつ、スピード練習にもなるのだから、本当に素晴らしい。
下りきって、ゴールしたあとには…。
温泉のご褒美つき。
湯上がりに飲む牛乳と、売店のパンが、これまた美味しくてたまらない。
いやぁ、やっぱり、山北に来てよかった。峠走を行って良かったなぁと思った。
タイムは…足の疲れもあったせいか、ここ最近の峠走の中で最悪。
上りでは、キロ8分台までかかってしまったし、下りでは、全くスピードが乗らず、キロ4分22秒が最速という情けない結果に終わってしまった。
だから、練習としては、ちょっと不本意な結果になってしまったのだけれど、それでも、実施できたことに意味がある…と思いたい。