ついに、1ドル150円の時代に突入してしまった。
僕は経済に疎いので、偉そうなことは言えないのだけれど、個人的には、「悪夢」としか言えない状況。
アップル製品を初めとした海外製ガジェットの値上がりはハンパじゃなく、食材やエネルギー関連項目の高騰に伴って、外食産業がとんでもないことになっている。
いやはや、実に暮らしにくい世の中になってきた。
米国の物価高に比べれば、日本はまだマシとは言えるのだろうけれど、それはあくまで相対的なもの。
何もかもが値上げに振れていくにも関わらず、賃金は変わらないのだから、景気は落ち込む一方だ。
個人的に憂鬱なのは、そんな悪夢の状況の中、米国行きが迫っていること。
僕は、1年前、満身創痍で駆け抜けたバーチャルニューヨークシティマラソンの完走により、「ニューヨークシティマラソン2023」の出走権をゲットした。
これはもちろん嬉しかったが、今とはまるで状況が違う。
当時の為替相場は、1$110円程度。
まさかそれから、40円も円が下がるなんて、いったいどうして予測できたろう。
今から2週間後。僕は、たぶんニューヨークの地にいる。
本来であれば、ニューヨークシティマラソン出走のために、心が躍っている筈だった。
しかし、ここまで円安が進むと、喜んでばかりもいられない。
この10月から開始された国内旅行支援策に伴い、今、ニッポンを旅するには、これ以上ないほどお得な状況になっている。
それに引き換え…。
海外旅行者への支援などはなく、円安の逆風を真っ向に受けるだけ。
とりわけ、空前の物価高が続いている米国への旅行は、最悪。
そんな中、僕は、腰痛をかかえてろくに練習もできていないのに、フルマラソンを楽しく走れるのだろうか。
なんだかとても憂鬱だ。
僕は、ニューヨークという街をこよなく愛しているので、いざ、行ってしまえば気分も変わるのかもしれないけれど…。